Blu-spec CD2
2023年秋にアルバム『ファンタジア』をリリース後ほどなくして『メンデルスゾーン;無言歌集』を配信で発表して音楽ファンを驚かせたイゴール・レヴィットが早くも新作を発表。ブラームスのふたつのピアノ協奏曲に、晩年のピアノ小品集を組み合わせた3枚組。共演はティーレマン指揮ウィーン・フィル。レヴィットとティーレマンは2015年にモーツァルトのピアノ協奏曲でシュターツカペレ・ドレスデンとともに初共演。見事な演奏に2人はすぐに意気投合した。ティーレマンによるブラームスのピアノ協奏曲録音は2回目(1回目はポリーニとの2010年代の共演)。今回はウィーン・フィルとのブラームス・プロジェクトの一環としてふたたびこの2曲を、今回は若き巨匠レヴィットとともにとりあげることになった。DISC3にはブラームス晩年の名ピアノ作品(作品116〜119)がレヴィットのソロによって収録される。そしてアルバムの最後にはアッと驚く仕掛けがほどこされている。4手ピアノのためのワルツ集作品39の中でもっとも知られている第15番を、ティーレマンとレヴィットが連弾を披露。 (C)RS