2021.02.22
Joshin 試用レポート
初心者でもできる!人生初のジオラマづくりに挑戦!


カトー 25-917 ジオラマくん(絵本とジオラマキットのセット)
博物館などでよく見かけるジオラマ。
あんなの自分で作れたら、かっこいいだろうなぁ。
KATOの「ジオラマくん」なら、初心者でもカンタンに本格的なジオラマが作れるらしい。
鉄道模型初心者の筆者が、ジオラマづくりに初めて挑戦してみました! ライター:みにとまる
カトー 25-917 ジオラマくんのセット確認
セット内容
ペーパーキット(鉄橋・踏切・柵・船着場)、ペーパークラフト(車両、農機具小屋など)、ユニトラック線路用スロープ橋脚、ねんど、ナノプランツミックスグリーン、花(黄色)、ギガプランツミディアムグリーン、広葉樹の幹(小) (2本)、絵の具(青・白・茶)、スピードボンド、説明書、ジオラマくん絵本、単線架線柱、曲線線路R183-45°(1本)、ジオラマベース、線路固定用ビス
「ジオラマづくり」と聞くと、初心者にはハードルが高いイメージがありますが、ジオラマくんはまさにそんなビギナーの方にオススメのキット。
細かい作業は多いですが、作業自体はカンタンなので、小学校高学年以上のお子様なら制作できるかと思います。
付属の絵本にはジオラマづくりの魅力や、ジオラマくんの制作に役に立つヒントが描かれています。
ほっこりする絵とストーリーで、大人の筆者も思わず読み込んでしまいました。
絵本に出てくる黄色い電車を、ペーパークラフトで作ることもできますよ。
ジオラマベースを組み立てよう
取扱説明書の手順に沿って、必要なパーツを型から指で外して組み立てます。
パーツ同士の接着には付属のスピードボンドを使いますが、乾きが早いのでパーツの間違えにご用心!
ボンドは最後までガッツリ使い続けるので、使う量が多いと足りなくなることもありそうです。
接着したパーツがずれないように、ボンドが乾いてから次の作業に移りましょう。
穴が空いているか確認
作業ポイントとして、接着前にパーツの差し込み部分の穴が全部開いているか確認しましょう。
外し忘れがあると、あとあと『パーツ挿しこめない問題』にぶち当たるかもしれません。
重ねる順番を間違えないよう、どんどん組み立ていきます。
配置するパーツを作ろう
ここからはめっちゃ細かい作業です。
ストラクチャーパーツを切って貼ったり、重ねたりして作っていきます。
パーツを切るときは定規を当てるとキレイにカットできますよ。
パーツは繊細なので、丁寧に扱ってくださいね。
かなり苦戦したのが踏切標識棒。
細かすぎて切るのも大変だし、なくしそうになるし、なかなかうまく貼りつけられない。
『とまれみよ』とか小さすぎて、手で接着するのはあきらめました。
こんな時こそピンセット!サクっと貼りつけられました。
架線柱はランナーから切り落とすので、沿うように切れるニッパーがあると便利です。
使う分だけ切り外します。
この風景のメインになる鉄橋も完成!
ちなみに筆者は接着する向きを間違えて、剥がして貼り直すハメになりました…。
(作業は慎重に行おう!)
スポンジで木を作っていきます。
枝をいろんな方向に曲げたほうがリアル感が出ますが、広げすぎると電車に当たる可能性があるのでそこそこに抑えます。
曲げるのに力はいりませんが、小さい枝は固く曲げにくいので、地味〜に手に刺さってくるゾ…。
枝を広げたらボンドをぬり、細かくちぎったスポンジをくっつけます。
付けたそばから…落ちる!落ちまくる!!
細かく少しづつつけないと、重みでどんどん落ちてしまう!
なんだか悲劇が起こったような気がするけど、気を取りなおして再チャレンジ。
ボンドが乾いてからボリュームを足してくっつけを繰り返し…なんとか完成です!
細かくちぎったスポンジの山に、上から枝を押し付けてくっつける方法もありますよ。
物の配置を決め、地形を作る
いろんな配置を試してみよう
ストラクチャーパーツが出来たら、どこに何を配置するか考えます。
鉄橋や架線柱を動かしたり、 川岸のラインをえんぴつで引いてイメトレ。
置き場所が決まったら、架線柱と鉄橋を接着します。
架線柱は端にしすぎたり、線路に近すぎるとディスプレイケースや電車にぶつかってしまうので、気をつけましょう。
筆者はオリジナリティーを発揮するのはまだ早いと思ったので、メーカーページのつくりかたの動画を参考に配置を決めました。
作業中のむずかしいところも、この動画を参考にすると解決しましたよ。
色を塗ろう
含ませる水の量は少なめで
粘土が乾いたら、お待ちかねの色塗りタイムです!
付属の絵具は初心者にも使いやすいホルベインの透明水彩。
ねんどに茶色の絵具を直塗りして、地を残さないように地面を作っていきます。
筆につける水が多いと色が薄まるので、水は極力減らしましょう。
乾燥にドライヤーを使うと、作業時間を大幅短縮できます。
いよいよ終盤!
草をまぶす
ここまでくるとあともう少し…!
地面にボンドをぬり、水で伸ばしたところに草をまぶします。
小道や水面との境目あたりは、地面の色を残した方がリアルなので避けましょう。
線路と鉄橋の間などの細かいところにもまぶし、余分な草は乾いた筆で払います。
木はきりすぎないで!
さぁさぁ最後の仕上げといこうではないか。
先ほど作ったストラクチャーパーツを粘土に差し込んでいきます。
まずは木。地面につまようじなどであらかじめ穴をあけ、木を挿す準備をします。
その穴の深さにあわせて、木の挿し棒の長さを調整しましょう。
普通に挿すと「なんか長いな?」と感じたので、細かい部分を全部カットしたのですが、これによって思わぬ事態が発生!
ささらない!ボンドでつけても重みで倒れてくる…!やっちゃった!
救済措置としてつまようじで粘土に穴をあけて木を埋め込みましたが、長さを調整するときはお気をつけください…。
完成!
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紙の電車がレトロカワイイ -
メーカーページの所要時間は乾燥時間を除いて約2〜3時間です。
粘土や絵具の乾燥時間や、色塗り作業の時間を含めると、どこまでこだわるかで所要時間はかなり左右されます。
個人差はありますが、所要時間の倍以上はかかると思ってください。
筆者は撮影、乾燥時間すべて含めてトータル約28時間ほどで完成しました。
そのうちの60%くらいは撮影時間で、色塗りをかなりこだわったのと、木を作るのに苦戦したのでこの結果となっています。完成したときの達成感がまぁーーースゴイ。
はじめてにしては上出来ではないでしょうか…!テヘッ★絵本に出てくるペーパークラフト電車も作ってのせてみましたが、なんだかレトロでとってもカワイイです。
黄色い電車のボディは、別売の動力ユニットに被せて走らせることができますよ。
(下記からお買い求めいただけます)。
まとめ
せっかくなのでNゲージ車両も置いてみました。
小さなジオラマとNゲージが作り出す世界観が、やだ…ステキ。
自分が作ったということもあり、愛着がわいてずっと眺めていられます。
今回初めてジオラマづくりに挑戦してみましたが、時間はかかるし、作業は細かいけど、全然苦じゃないなと感じました。
ハードルが高いイメージがありましたが、思わぬトラブルも含めて楽しく制作できましたよ。
お子様の夏休みなどの自由研究にももってこいですし、手塩をかけて作りあげたジオラマは「これ僕が作ってん!」と誇らしい気持ちを湧きあがらせるのではないでしょうか。
ジオラマくんはお手持ちのNゲージの線路とつなげたり、100円ショップのディスプレイケースを被せて飾ることができます。
自分だけの世界観を作って、飾ったり電車を走らせたりして、お好きなようにお楽しみください。
「ジオラマづくりは難しそう…」と懸念していた方に、ジオラマづくりの入り口として、手のひらサイズのジオラマくんで挑戦していただければ幸いです。
2021.02.22 (みにとまる)