2023.08.11
Joshin 試用レポート
懐かしくも新しい!カセットの音楽が楽しめる東芝AUREXシリーズ



東芝 AUREX(オーレックス)ワイヤレスカセットプレーヤー / カセット付きワイヤレススピーカー
レトロかわいいものが好きな方必見!
東芝のオーディオブランド「AUREX(オーレックス)」より、手のひらサイズのカセットプレーヤー『Walky AX-W10』が登場しました。
テープをカシャンと入れる昔懐かしさを残しながらも、Bluetooth搭載の現代仕様になっていて、カセットの音楽を気軽に楽しめます。
スマホ接続もできるカセット付きワイヤレススピーカー『AX-R10』と『AX-T10』もお借りしたので、まとめてレポートします!
ライター:もあ
カセット再生機能が搭載した
東芝 AUREXシリーズ
ワイヤレスカセットプレーヤー『AX-W10/AX-W10C』と、カセット付きワイヤレススピーカー『AX-R10/AX-R10C』『AX-T10』は、若い世代をターゲットに展開する、東芝のオーディオブランド「AUREX」の新シリーズ。
カセットテープと聞くと昭和から平成初期にかけてのイメージがありますが、当時触れる機会のなかった「Z世代」と呼ばれる20代前後の方を中心に「新しいもの」として、ブームが再来しているようです。
調べてみると、近年、海外・国内のあらゆる有名アーティストが新譜をカセットに収録して発売しており、デジタルとは少し違うアナログらしい柔らかな音に魅力を感じる声が多く見られました。
筆者は昔カセットを使っていましたが、再生環境はカセットとMD、CDなどをまとめて聴ける大きなコンポだったので、今となってはカセットの再生は少しハードルが高いイメージ・・・。
ですが、今回登場したアイテムはすべて省スペースで置けて操作はとてもシンプル!気軽にカセットの音楽を楽しめます。
ホワイトカラーを基調とした外観や、テープの回る音、ガチャンッと押し込むピアノスイッチなど、溢れるレトロ感に惹きつけられる方はきっと多いハズ。
まずは持ち運びに最適な、手のひらサイズのカセットプレーヤーから、詳しく見ていきます。
【Walky AX-W10/AX-W10C】
Bluetooth搭載のワイヤレスカセットプレーヤー
セット内容 | 本体、USBケーブル(USB Type-C)、取扱説明書(保証書付) |
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サイズ(約) | 幅94×高さ121.5×奥行33mm(突起含む) |
質量(約) | 230g(乾電池含む) |
『Walky(ウォーキー) AX-W10』は、カセットを再生する携帯型のプレーヤー。
Walkyといえば1980年頃に東芝が展開していたカセットプレーヤーシリーズですが、まさか令和の時代に復活するとは・・・!
デザインは昔のWalkyのような目立つロゴマークはなく、シンプルですごく現代寄り。
全面マットなホワイトカラーの「AX-W10」と、カバーがクリアになった「AX-W10C」の2色展開で、サイズはほとんどカセットを入れる幅しかないくらいコンパクトです。
スピーカー機能はありませんが、Bluetoothを搭載(※送信機能のみ対応)しているため、ワイヤレスイヤホンにペアリング可能!
もちろん出力端子もあるので、有線イヤホンも使えますよ!
カセット特有の音を外出先でも楽しみたい、手ごろな価格でカセットを再生できる機器がほしいという方にピッタリです。
連続再生時間(約) | 16時間(※TOSHIBA 単3形アルカリ乾電池使用時) |
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天面に飛び出しているのは、しっかり押し込むタイプの分厚いピアノスイッチ。
押したときに「ガシャン!」と大きめの音を立てるところに昔のラジカセのような懐かしさを覚えると共に、まさか手のひらサイズでこの感覚を味わえるとは・・・と感動しました。
Walkyが今風に変わったポイントとして、バーチャルサラウンドの切り替え機能があります。
これはイヤホンを使ったときに仮想的に前後左右の音を再現する機能で、オンにすると臨場感のある音に変化します。
連続再生時間は、単3形乾電池2本(別売)を使ったときに約16時間。
電池が切れても交換すればすぐに再生できるようになりますが、気になる方は室内ではモバイルバッテリーなどを使ってUSB給電に切り替えると、さらに再生可能時間は伸びますよ(※バッテリーは非搭載です)。
ラジカセによくあるカバーを開くボタンはなく、手でカパッと開けてカセットをセットします。
中央のテープが回る様子はホワイトカラーでも窓から確認できますが、クリアカラーはカセットの前面が全て見えてとてもかわいいです。
個人的にスケルトンデザインが好みなのもあり、すごくテンションが上がりました。
色やラベルの付いたカセットの個性が失われないのもいいですね。
ワイヤレスイヤホンの電源をオンにし、Walkyの背面にあるペアリングボタンを押せば、すぐに接続が完了します。
実際に音楽を聴いてみると、デジタル音源よりは音場が抑えられる印象ですがキンキンしすぎない柔らかい音で、すごく耳馴染みがいいです。
昔にラジカセでよく聴いた「サーッ」というノイズはあまり確認できず、今風の高音質なったことへの寂しさを感じましたが、解像度が高く聴きやすいのはやっぱり嬉しいですね。
Bluetoothが送信機能のみなのでデジタル音源の再生はできませんが、イヤホンジャックの隣にある外部入力端子(AUX)を使ってスマホの音声をカセットテープに録音することは可能です。
【AX-R10/AX-R10C】
コンパクトなカセット付きワイヤレススピーカー
セット内容 | 本体、USBケーブル(USB Type-C)、取扱説明書(保証書付) |
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サイズ(約) | 幅145×高さ99.5×奥行107mm(突起含む) |
質量(約) | 600g |
連続再生時間(約) | JEITA/Bluetooth(R)再生:6.5時間 音量50% Bluetooth(R)再生時:5.5時間 音量50% テープ再生時:4.5時間 |
こちらはカセット再生機能のついた小型ワイヤレススピーカー。
Bluetooth送受信機能を搭載しているので、カセットだけでなくスマホとペアリングしてデジタル音源も楽しめます。
スマホに接続できることで、ケーブルなしでもスマホの音声をカセットに録音したり、ハンズフリー通話ができたりと、Walkyよりも使えるシーンが多いのが特徴です。
背面にかけてカーブのある三角柱のような独特な形状で、サイズは手のひらに乗るほどコンパクト。
カラーはWalkyと同じく、全面マットなホワイトの「AX-R10」とカセット窓がクリアになった「AX-R10C」の2色展開です。
クリアカラーをデスクに置いて、ぐるぐると回るテープを眺めていたら癒されそうだなあ。
左右側面には高磁力スピーカーとパッシブラジエーターが配置されていて、コンパクトな見た目からは想像できない重低音の響く迫力のサウンドを鳴らします。
充電はUSBケーブルで行い、フル充電時にはカセットで約4.5時間、スマホ接続時は約5.5時間の連続再生が可能ですよ。
天面にある1番左のピアノスイッチ「OPEN」を押すとカバーが開きます。
スイッチの押し心地はWalkyと同様、少し重たく「しっかり押した感」があります。
音質はカセットとスマホのデジタル音源どちらで再生しても、低域が少し強めのバランスの取れた音という印象。
モノラルスピーカーなのでサウンドはどうしても平面的になってしまいますが、それがまたレトロ感を演出していて個人的に好みです。
最近は360°再生のスピーカーが増え、音の定位置や広がり方を楽しむことも多くなりましたが、カセットはやっぱり音が均一に耳に入ってくる感じがいいですね。
【AX-T10】
ステレオタイプのカセット付きワイヤレススピーカー
セット内容 | 本体、USBケーブル(USB Type-C)、取扱説明書(保証書付) |
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サイズ(約) | 幅231×高さ100×奥行70mm(突起含む、ストラップを除く) |
質量(約) | 660g |
カセットも今風の立体感のあるパワフルな音で楽しみたいという方は「AX-T10」がおすすめ!
高磁力スピーカーとパッシブラジエーターを搭載しているところはAX-R10と同じですが、ステレオスピーカーなので、実際にライブ会場で聴いているような臨場感あふれる音を楽しめます。
さらに再生中は正面のフレームが7色にピカピカと光り、パワフルな音をより盛り上げてくれます。
もちろんカセットだけでなく、スマホの曲も再生できますよ!
サイズは500mlペットボトルより少し大きいくらいで、重さはコンパクトサイズのAX-R10とほとんど変わらず、軽々持ち運びできます。
AX-R10よりも遠くまで音が響く分、アウトドアなど屋外に持ち出すならAX-T10の方が満足度が高そうですね。
カラーは1色のみで、カセット窓がクリアになったバージョンはありません。
一般的なワイヤレススピーカーにカセット再生機能が付いたイメージで、デザインは今回レポートした3機種の中で1番今風だなと感じます。
連続再生時間(約) | JEITA/Bluetooth(R)再生:7.5時間 音量50% Bluetooth(R)再生時:6時間 音量50% テープ再生時:4.5時間 |
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外観は今風のスピーカーですが、天面にはしっかりピアノスイッチが配置。
右側のLightボタンでは、LEDのパターンを7色MIX/1色固定/オフから雰囲気に合わせて選べます。
フル充電時の再生時間は、アウトドアスピーカーの中で見るともう少しほしいと思うところですが、1日フルで使わないのであれば問題ありませんし、いざとなったらモバイルバッテリーで給電もできますよ。
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パワフルな音と光で音楽を楽しめる -
音は、カセットもスマホの音源もAX-R10よりパワフル!
サウンドに立体感を感じられるので、ボーカルが前に出ることが多いAX-R10と比べると「いい音!」と感じる方は多いと思います。カセット音源も少しデジタルっぽい高音質になる印象なので、レトロな音を好む方はイメージが違うかもしれませんが、カセットもスマホも迫力の音で楽しみたい方にはピッタリです。
音質に関しては、AX-R10とAX-T10共にフリー音源を再生し録音したものを、ページの最初の動画に入れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
音楽はスマホで手軽に聴くのが当たり前になった令和の時代にカセット!?と驚きましたが、もし自分がカセットに触れる機会のない世代生まれなら、絶対にハマっていたと思います。
曲を飛ばさずアルバムに収録されているまま聴くのもいいですし、A面/B面を手動で入れ替えるのもアナログ感があってステキ。
なにより、デジタルでは味わえない「音楽を所有する楽しさ」があるのがいいですね。
もちろん若い方だけでなく、昔の「Walky」シリーズを所持していた方や、再生機器がないカセットが引き出しの中で眠り続けている方にもおすすめです。
ぜひ新しくなったAUREXシリーズで、特別な音楽を楽しんでみてください。 2023.08.11 (もあ)