2025.05.30
Joshin 試用レポート
ダストボックスの改良がアツい!ゴミ捨ての手間を本体だけで軽減するゴミ圧縮機能を搭載した『ルンバ 205 DustCompactor Combo ロボット』



iRobot ロボット掃除機 Roomba(ルンバ) 205 DustCompactor Combo ロボット
ロボット掃除機「ルンバ」に、ダストボックスの中のゴミを圧縮する機能がついた『Roomba 205 DustCompactor Combo ロボット』が登場した。
これで掃除後のダストボックスの掃除をうっかり忘れて、ゴミで満腹ルンバにする事が減りそうだ!
拭き掃除もできる万能そうなルンバで早速部屋を掃除してみた。 ライター:ぴよこ
iRobot ロボット掃除機 Roomba(ルンバ) 205 DustCompactor Combo ロボット
「ルンバ」といえばロボット掃除機の代名詞と言っていいほど有名なロボット掃除機。
今まではトップパネルに丸い形のパネルがはめ込まれたデザインが多く、その見た目がルンバらしさでもあったのだが、『ルンバ 205 DustCompactor Combo ロボット(以下:ルンバ205)』のデザインは少し様子が違う。
継ぎ目が多く、継ぎ目によってサラッ・ツヤッ・ザラッの3つの異なる質感でパネルが区切られたアートな印象を感じるデザイン。
側面から本体の外に飛び出す構造だったダストボックスも、本体上部のくぼみから上に持ち上げる事で取り出せる。
このダストボックスが、今までのルンバとは違うのだ。
「機械式ゴミ圧縮機能」でゴミを捨てる頻度を軽減
セット内容 | ロボット本体、バッテリー(内蔵)、水タンク、マイクロファイバーモップパッド×1、充電ステーション、電源アダプター |
---|---|
サイズ(約) 幅×奥行×高さ |
ロボット:35.8×35.9×10.1cm 充電ステーション:13.4×14.6×8.8cm |
質量(約) | ロボット本体:3.83kg 充電ステーション:0.31s |
充電時間(約) | 4時間 |
連続運転時間(約) | 最大185分(1回の充電当たり) |
早速ダストボックスを取り出しフタを開けてみた。
フタ裏には緑の大きな丸いパーツが装着されており、その先に空間を仕切るようなプレートが伸びている。
この緑のパーツが業界初※となる「機械式ゴミ圧縮機能」である。
ダストボックスの中で板が左右に動いて集めたゴミを圧縮し、ダストボックスに空間を生み出す。
※アイロボット社調べ(2025年5月現在)
筆者はよく、ゴミ収集日はまだ先だからと満タンになったゴミ箱のゴミを手で上から押しつけて空間を広げる事があるが、その所作をお手本にしたなと思っている。
ロボットなのに人間味を感じるじゃないか、ルンバ 205。
背面には拭き掃除ができるモップとタンクが配置
背面には壁際のゴミをかきだすエッジクリーニングブラシ、吸引口にはゴム製のシングルアクションブラシが配置。
後方にはマイクロファイバー素材の薄いシート状のモップパッドが装着されている。
モップパッドはスライドしてカンタンに着脱ができ、洗濯が可能。
拭き掃除をする時は、モップパッドの下にある水タンクを外し、給水を行っておく。
黒いボディのルンバ 205はライムグリーンのカラーがアクセントになっているが、着脱できる場所を示す目印にもなっている。
ダストボックスや給水タンク、吸引口のフレームパネルのロック部分に使われていて、着脱パーツが視覚的に分かりやすい。
床にゴミを撒いて清掃開始
ではルンバ 205の運転する様子を確かめてみよう。
実際の生活空間では毛、ホコリ、砂などの細かいゴミや、食事の際に落とした食べ物などの大きめのゴミなどが床に落ちている。
今回はそれらに見立てて、砂、糸、羊毛、猫砂、細かく切ったストローをゴミとし、床に撒いておいた。
壁に沿って走行し、往復しながら全体を掃除
充電ステーションから降りると、壁際へと移動して壁に沿いながら清掃開始。
家具の下にもぐりこみ、イスの足まわりをグルッとしながら上手にイスの下に潜り込んだりするのは従来からのルンバと同じ。
拭き掃除を行う場合は自動的にカーペットを回避しながら走行する。
壁伝いに部屋を一周した後は、部屋の中心に近づきながら壁から壁へと往復を繰り返した。
吸引・拭き掃除後の床の状態
ルンバ 205が充電ステーションに帰ってきた。
掃除が終わった部屋にゴミが残っていないかチェックをすると、ゴミはルンバ 205が入る隙間が無かったソファとサイドテーブルの間と、ソファの下に細かく切ったストローが1粒。
おしい。この1粒さえ吸引出来ていれば完璧だったが、留守中や他の家事・育児の間にこれだけ床がきれいになれば充分だろう。
水ぶき機能を使うと床がビショビショで歩きずらい場面もあるが、床の水跡は水量「普通」で運転しても床用ワイパーに装着したウェットシートで拭いたような薄い跡で、すぐに乾いた。
水ぶきの水量は3段階で選択できる。
汚れが気になる場合には水量を増やしたり、「スマートスクラブ」機能をオンにすれば標準の拭き掃除よりも2倍の拭き取り力で拭き掃除ができる。
「Roomba Home」アプリでできる事
モップの水量やスマートスクラブ機能は「Roomba Home」アプリで簡単に操作ができる。
スマホにアプリをダウンロードすると連携手順が表示されるので画面の手順に沿って操作を行う(自宅のWi-Fiネットワークへの接続が必要です)。
アプリではルンバの走行、走行スケジュールの管理、マッピングした部屋のマップから清掃エリアを指定可能。
掃除完了や障害物で動けない場合には通知もくるので、ルンバの様子がいつでも把握できる。
仕事で家を空ける日が決まっている方などは、留守の時に走行させるなどのスケジュールを作ってしまえば、本当に日々の掃除の機会が減るのでアプリでのスケジュール管理はおすすめ。
ダストボックスのフタが大きく開くのが良い
今回は10畳ほどの部屋を1度掃除しただけなのでダストボックスのゴミは圧縮されるほど溜まっておらず「機械式ゴミ圧縮機能」の恩恵は受けられなかったのだが、個人的にルンバ 205のダストボックスのフタが大きく開く事が結構な改良、というか、正直一番嬉しい部分だったりする。
筆者の自宅には現在2代目となるルンバがいるが、ルンバのダストボックスのゴミ捨て口が小さめで、正直スッキリしない捨て心地なのだ。
ルンバ 205は「機械式ゴミ圧縮機能」を付けた事でこの構造にしたのだろうが、上フタを全開にしてバッ!とゴミが捨てられるのは、ルンバとしては画期的。
ダストボックスを取り出す時も、今まではかがんで床に近い側面のロックボタンを押していたけど、上から持ち上げて取り出せるようになっているのもラクである。
ダストボックスの水洗いが不可なのは少し残念だけど、ダストボックス周りはかなり使いやすくなっている。
まとめ
ロボット掃除機のゴミの捨て方は大きく2つあり、本体からダストボックスを取り出して中身を捨てる方法と、本体のダストボックスに溜まったゴミをゴミ収集ステーションの紙パックに自動で排出し、ステーション内の紙パックを捨てる方法。
手間がかからないのは収容容量が大きなゴミ収集ステーションだが、ルンバ 205は圧縮機能がついた事で、本体だけでもゴミ捨ての手間が抑えられるようになった。
捨てる時の上フタが大きく開くので、ゴミも捨てやすい。
ただ、ゴミを捨てる時はフタが上か下かは開ける前に確認しておこう。
もしフタを下にして開けた場合、ボックスに溜まったゴミがバサッと手に落ちてくるので要注意。
ゴミを捨てる手間は減らしたいけどゴミ収集ステーションのゴミを吸引する時の音が気になっていた方や、設置面積の兼ね合いで充電ステーションは小さくしたい、と思っていた方には『ルンバ 205』はピッタリ。
省スペースで設置ができてゴミ捨ても楽なのに水ぶき機能もついているから、床掃除の事はほとんど『ルンバ 205』にまかせられる。
家事を楽にしたい方は、ぜひ『ルンバ 205』をお試しください。 2025.05.30 (ぴよこ)