カテゴリから選ぶ

ミリタリーフェアvol.5 ドイツ戦車

趣味やホビーとしても人気の高いミリタリー。 一言にミリタリー趣味といっても、歴史やファッションなど多岐に渡ります。
今回はその中から、戦車模型の中でも人気のドイツ戦車を集めてみました。

戦車について

戦車とは、一般的にキャタピラを備えたオフロードでも走行可能な能力と防護力を備えた車両を指します。第一次世界大戦で初めて登場。第二次世界大戦、冷戦を経て現在でも各国で改良を施されています。日本では、アニメ「ガールズ&パンツァー」がブームとなり、注目を集めました。世界でも戦車博物館が存在するなど、ファンが多いジャンルです。

戦車の歴史

戦車が最初に実践投入されたのは、1916年第一次世界大戦中のソンムの戦いです。最新兵器としてマーク I 戦車を投入しましたが、不具合も多く戦況を変えるほどの戦力を発揮することが出来ませんでした。その後、1917年カンブレーの戦いの大規模投入で成功をおさめ、有用性が認められます。当時は戦車同士の戦いではなく、歩兵用の兵器とされていたため、装甲は軽く、強力な主砲ではなく機関銃が装備されていました。

第二次世界大戦では地上戦の主力兵器として活躍。 そのため、各国がこぞって開発・運用方法を編み出した時代でもあります。とくにアメリカは、大国の財力を活かして自国のみならず同盟国にも戦車を支援するなどし、戦局を大きく左右しました。

その後、冷戦時代には第一世代主力戦車、第二世代主力戦車、第三世代主力戦車と性能がアップ。特に80年代以降に登場した第三世代では「複合装甲」が開発され防御力を飛躍的に高めました。

現在では、第3.5世代と呼ばれる戦車が主力。第四世代戦車に匹敵する性能の戦車は登場しているものの、第四世代戦車の世界的な定義が決まっていないため、明確に登場したとはされていません。

ドイツ戦車

戦車の中でも人気が高いのがドイツ軍のモデル。中でも有名なのはティーガー(タイガー)戦車です。
第二次世界大戦に活躍したこのモデルは最強と名高い性能を誇っていました。
ちなみに、パンツァーはドイツ語、英語で戦車はタンク。英語圏でのパンツァーはドイツの戦車を意味します。


III号戦車

20トン級の中戦車
第二次世界大戦の初期〜中期頃まで、ドイツ軍の主力とされていたのがIII号戦車です。ソ連のT-34や重戦車の登場で、火力や防御力の不足により大戦中期頃には生産終了します。一方でIII号戦車の車体を利用したIII号突撃砲は生産が続けられ、G型で約7,700両と大戦中の「装甲戦闘車両」の中では最も生産されました。

IV号戦車

25トン級の中戦車
支援戦車として開発されたのがIV号戦車です。III号戦車にかわり大戦中期以降の主力として使用され、約8,500両と当時のドイツ戦車の中ではもっとも生産されました。7.5cm砲を搭載し、A〜F型が短砲身、F2型以降は長砲身が特長です。

V号戦車(パンター)

40トン級の中戦車
日本語で豹を意味する「パンター」は、英語読み・発音の違いでパンサーやパンテルとも呼ばれています。ソ連のT-34を目の当たりしたドイツが影響を受け、開発されたのがV号パンターです。幅広の履帯による走破性・機動性、7.5cm70口径 搭載の火力、傾斜装甲による防御力と、バランスの良い名戦車です。

VI号戦車(ティーガー)

55〜70トン級の重戦車
第二次世界大戦時、その火力と装甲で最強を誇っていたのがティーガー戦車です。ティーガーは虎の意味で、タイガーや、ティーゲルとも呼ばれています。

ティーガーI(ティーガーE型)は、避弾経始が考慮された傾斜装甲が採用される前の設計となっており、垂直に構えた装甲のシルエットがカッコイイ戦車です。

俗にキングタイガー(ケーニヒスタイガー)と呼ばれるティーガーIIは、重装甲にさらに傾斜装甲が採用されました。ティーガーIよりも、見た目はV号戦車パンターに似ています。

プラモデルとしての人気も高く、色々なメーカーからキット化され、発売されています。

I号戦車、II号戦車

5〜10トン級の豆戦車・軽戦車
II号戦車は大戦初期の電撃戦で、機動力を活かし活躍。対ポーランド戦やフランス戦では III号戦車の不足を補って戦車部隊の主力として奮戦しました。

自走砲・突撃砲・駆逐戦車

それぞれ明確な定義もなく、突撃砲も駆逐戦車も広義で自走砲だったり区別があやふやではありますが、戦闘室がオープントップでアウトレンジから砲撃するのが自走砲/歩兵に随伴して盾としての役割などもこなす突撃砲/重装甲の対戦車自走砲の駆逐戦車のようなイメージで、いずれも主に回転砲塔を持たないのが特長です。