1973年から1997年まで、かの高名なフランスの軍楽隊、ギャルド・レピュブリケーヌ管弦楽団で民間人として初めて首席指揮者を務め、作曲家、ピアニストとしても活躍してきたロジェ・ブートリー。今作は、ブートリー作品を中心に構成された、クラリネット奏者、上田浩子による渾身のアルバムです。上田とブートリーは、2005 年に行われたブートリー作品のみの室内楽演奏会で、本作にも収録した「ASUKA」を共演して以来、長らく親交を深めてきました。作曲家と交流のあった上田ならではの演奏は、説得力をもって聴くものに迫ります。極彩色豊かな藤井快哉のピアノ、珍しい組合せのトリオ“パロニム”での井上麻子のテナーサクソフォンも必聴。 (C)RS