後期ロマン派を代表する大曲、ブルックナー交響曲第8番。この大曲を佐渡は熱き想いを幾重にも行間に織り込ませ、重厚なるブルックナーの神々しき世界観を見事に描いていきます。天上へ美しい響きを奏でる弦楽器、官能的で濃密な響きを聞かせる木管群、力強く重厚な和声感を浮き立たせる金管群。これら全ての音がロマンティシズム溢れる美しい響きを創り上げてゆきます。佐渡とトーンキュンストラー管の強い信頼関係によって描かれた壮大なブルックナーの大作を、この曲が初演されたウィーン楽友協会大ホールの響きでお楽しみください。 (C)RS