初回限定盤/UHQCD/МQA/DVD付/金曜販売開始商品
ピアニスト、辻󠄀井伸行が壮絶かつ難易度の高い「ハンマークラヴィーア」に再び挑む!
ドイツ・グラモフォン・デビューアルバム、日本先行発売!
2024年4月、日本人ピアニストとして初めて、世界最古のクラシックレーベル
ドイツ・グラモフォン(DG)との専属契約を発表したピアニスト、辻󠄀井伸行。
今回、DGからのデビューアルバムとなる
『ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第29番≪ハンマークラヴィーア≫、遥かなる恋人に』
国内盤CDが、世界に先駆け日本先行発売となった。
DGでのキャリアのスタートとなる今作には、
べートーヴェン作曲の「ピアノ・ソナタ 第29番≪ハンマークラヴィーア≫と、
リスト編曲による連作歌曲集「遥かなる恋人に」を収録。
★「ハンマークラヴィーア」
…辻󠄀井が2009年「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」で優勝した際に披露した作品で、
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲中、技術的にも、頭を使う点でも、
そしてその規模からしても演奏者にとって最も難しい作品の一つ。
ベートーヴェンが個人的な苦悩と創作の停滞期を迎えていた1817年から1818年の1年間で書かれ、
完成とともに彼に新たな創作の活力をもたらした楽曲。
「ハンマークラヴィーア」というタイトルは、ベートーヴェンが
「ピアノ」にあたるドイツ語を使いたかったことに由来する。
ソナタを作曲中、ロンドンから当時ウィーンで入手できたピアノよりも
低音域を持つブロードウッド・ピアノがベートーヴェンに贈られた。
この音域の広がりを取り入れるべく、ほぼすべての調号を使用して書かれ、
ベートーヴェンと同時代の音楽家にとって、弾くことが非常に難解に思える曲であった。
そして、ベートーヴェンの死から約10年経った1836年にパリでフランツ・リストによって初演された。
全ての楽譜を暗譜して演奏する盲目の辻󠄀井にとって、
「ハンマークラヴィーア」はすべてのピアニスト同様、弾きこなすのが実に難解な作品であった。
そんな辻󠄀井の敬意に満ちたポジティブなアプローチは、
コンサートなどの生演奏を体験した観客の心を魅了してやまない。
同様のことが、レコーディング・スタジオでもいえた。
レコーディング二日目の終盤、辻󠄀井は翌朝の本収録に備えて
「ハンマークラヴィーア」の長く、複雑な第3楽章の通し稽古を行った。
さらにもう一度、プロデューサーの要望で少し速いテンポで演奏。
翌朝、レコーディングに臨んだ辻󠄀井の集中力は非常に高く、
最初の演奏は、録音チームが感心する正確さと表現力、感情の深さに達していた。
今回はそのヴァージョンがアルバムに収録される予定。
★「遥かなる恋人に」
…もう1曲は、リストが1816年にソロピアノのために編曲した連作歌曲集。
レコーディングに備え、辻󠄀井は6曲の詩を音楽同様、深く掘り下げた。
最初の連作歌曲集として知られる「遥かなる恋人に」は、
第1曲と第6曲で同じ調(変ホ長調)を用い、終止部で冒頭の主旋律を響かせることで、
その循環的な性質が強調されている。派手な技巧を加えることなく、
原曲のシンプルさと切望感をすべて備えたリストのヴァージョンは、
辻󠄀井がこのアルバムに寄せた思慮深い解釈にも反映されている。
国内盤CDは、高音質MQA−UHQ仕様の通常盤に加え、
辻󠄀井の最新映像を収録したDVD付初回限定盤の2形態で発売となる予定。
【初回限定盤】
◆CD(MQA−UHQ)
◆DVD
※商品の仕様・特典および収録内容等は、予告なく変更となる場合がございます。
≪レコーディングデータ≫
■録音年…2024年7月
■録音場所…ベルリン、テルデックス・スタジオ
■演奏者
…辻󠄀井伸行(ピアノ)
ピアニスト、辻井伸行が壮絶かつ難易度の高い「ハンマークラヴィーア」に再び挑む!ドイツ・グラモフォン・デビューアルバム、日本先行発売! (C)RS