通常盤C
今作は、WWI〜WWII辺りの時代、ダンスホールで繰り広げられていたような、レトロなダンスミュージックを2020年のサウンド解釈で再現した、レトロフューチャーなエレクトロスウィング。文化や人種を混沌と包摂するトウキョウを表現した前作「トウキョウ・コンフュージョン」に呼応するよう、今作では、複数の時代のサウンドを横断し、相変わらず不揃いな要素を情報量多く詰め込んだ、PINK CRES.らしいアプローチの楽曲。一方、「エゴイスティック」は、70sなメロディとグルーブを、2020年のサウンドで表現した新たなシティ・ポップ。時代を横断という意味では「ルーレット」と並び立つ。あらゆる時代のエッセンスをザッピングし、一見不揃いなはずのものたちを一つの画角に収めるとなぜかいい感じになる、インスタレーション的感性のPINK CRES.2ndシングルとなっている。 (C)RS