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95歳、現役最長老指揮者のR.シュトラウス(タワー企画盤)
10月に来日し元気な姿を披露したブロムシュテットの、1980年代半ばから後半にかけて収録したR.シュトラウスの作品、アルバム3枚組を高音質で復刻したタワー限定企画のセットです(SACDハイブリッド盤)。日本でも人気の高いオーケストラ、ドレスデン・シュターツカペレの美しいサウンドを最大限に発揮した名盤。有名な「ツァラトゥストラ」や「英雄の生涯」で聴かせる自然なサウンドは、現在でも超一流です。
ドレスデン・シュターツカペレの美しいサウンドを最大限に発揮したブロムシュテットの名盤。
DENONレーベルへのアルバム3枚分のR.シュトラウス録音を集成。
ORTマスタリングを用いたハイレゾ化による初SACD化。
最新マスタリングを施した名録音・名演奏が最新で蘇る!
今年(2022年)95歳を迎えるブロムシュテットがDENONレーベルに行った、アルバム3枚分のR.シュトラウス全録音を初セット化。作曲者ゆかりのドレスデン・シュターツカペレとの組み合わせは他の追随を許さない魅力を湛えています。日本コロムビアが独自に開発したORTマスタリング・システムによりハイレゾ化を行いSACDならではの音場・音質で蘇りました。CDレイヤーも今回のリマスタリング音源を使用しています。
ブロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンは、当時の日本コロムビアとドイツ・シャルプラッテンとの共同制作として1980年録音のブルックナー:交響曲第7番からプロジェクトをスタートさせ、翌年の8月にモーツァルトの同第40&41番を収録した後、翌月にブルックナーの同第4番を、そして翌82年にはモーツァルトの同第38&39番を収録し、この時点で計4枚のアルバムを完成させていました(2022年4月にこの企画でSACD化。TWSA1117,1119)。
ブロムシュテットは1975年から85年まで首席指揮者を務めており、このコンビではドイツ・シャルプラッテンとベートーヴェンやシューベルトの交響曲全集、ドヴォルザークの交響曲第8番などの名盤(Berlin ClassicsとのSACD化企画で発売済)を録音し、名実共に評価が高まっていた時期です。任期の終盤、1984年9月に満を持して収録されたのが「英雄の生涯」でした。優秀な録音と合わせ、この盤は日本でも大きな評判となりました。1985年からブロムシュテットはサンフランシスコ交響楽団の音楽監督に転任しましたがR.シュトラウスの録音はこの後も継続し、少し離れて1987年と89年に計5曲を収録し、DENONレーベルとの録音は終了しています。
R.シュトラウス所縁のオーケストラであるドレスデン・シュターツカペレとのこれらの録音は、ブロムシュテットの作品に対する真摯な姿勢と音楽的な成熟度の高さ、そして伝統的なオーケストラの魅力的なサウンドが三位一体となって素晴らしい効果を発揮しており、DENONレーベルの海外録音の中でも高い評価を得ている音源のひとつです。ドレスデン・シュターツカペレのR.シュトラウス録音と言えば1970年代のケンペによる一連の録音があるとはいえ、これらの録音の存在価値が減じていることは決してなく、むしろ指揮者による作品の魅力の伝え方やオーケストレーションの巧みさがより伝わってくるドレスデン・シュターツカペレの奥の深さを感じさせます。特にホルンのペーター・ダムの活躍は大きく、全体のアンサンブルや各ソロ奏者の充実度も含め、精度とレヴェルの高さを感じさせます。
この時期のDENONのPCMデジタル録音は既に十分練度を増しており、ルカ教会の美しい響きを活かした素晴らしい音色が楽しめますが、今回の復刻ではさらに踏み込んだ実体感のある音像と、倍音含む残響音をより感じられると思います。ORTによる効果は顕著で、ダイナミックレンジも広い音源ですので、音数の多さも含めSACD化の恩恵をより得られる録音と言えるでしょう。
〜ORTはSACDの魅力を進化させる技術であることを感じた。(中略)ORTマスタリングは、低歪化による音質クオリティーが強化されていることも注目できる素晴らしい技術である。(福田雅光氏)解説書より〜
制作は当時、日本コロムビア=ドイツ・シャルプラッテンの共同制作として進められ、録音は著名なドイツ・シャルプラッテンのエンジニア2名で行われました。収録時期は異なりますが、音質は近接した傾向です。今回のORTマスタリングにより、従来以上に間接音や倍音の豊かさ、個々の録音の特筆が把握できますので、その意味でも演奏の楽しみ方が拡がるはずです。初期スペックのデジタル録音とはいえ、当時の日本コロムビアには既にいくつもの経験とノウハウがありましたので、音質自体は元々良い、安定感があることは言うまでもありません。今回は、より鮮やかに、奥行きもあるクリアな音質を堪能できます。これらの最新復刻で、蘇った名盤の評価が一層高まることを期待します。尚、今回の第3回発売は、1タイトルを発売いたします。
<ORTマスタリングとは>
CDスペックにて録音されたDENONレーベルの数々の名盤、そのデジタル変換時に失われてしまった楽音の高域成分を、低域部分の倍音を利用して予測、再構築する技術「Overtone Reconstruction Technology(ORT)」を開発しました。この倍音再構築技術と、従来から導入されている"Master Sonic 64bit Processing"による高品質なマスタリング技術が組み合わさったものが、"ORT Mastering"です。ORTによって得られた広い周波数帯域とダイナミックレンジを最大限に活かし、原音に忠実に、名演奏、名録音の魅力をお届けします。
※世界初SACD化。ステレオ録音。限定盤
※日本コロムビア所有のオリジナル・マスターテープより2022年にORTマスタリングを行いSACD化
※マスタリング・エンジニア:毛利篤氏(日本コロムビア)
※オリジナル・ジャケット・デザイン採用(他のジャケット・デザインも解説書裏に採用)
※解説:福田雅光氏(新規:ORTマスタリングについて)、藤田由之氏(1989/1997改稿)、吉井亜彦氏(2020/2)、解説書合計12ページ
※マルチケース仕様。盤印刷面:緑色仕様
※一部お聴き苦しい箇所がございますが、オリジナル・テープに起因します(元々のマスターに入っている欠落やノイズもそのまま収録)。ご了承ください。
【演奏】
ドレスデン・シュターツカペレ
ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)
【録音】
1984年9月10日-14日(1)
1987年6月22-26日(2,3)
1989年2月5-9日(4-6)
ドレスデン、ルカ教会
1987年8月16日
ベルリン、シャウシュピールハウス(2 - organ synchronization)