世界各地でのチクルス演奏とRCAへの録音によって「世界一のベートーヴェン」と絶賛されてきた、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルのベートーヴェン解釈。交響曲全曲録音の掉尾を飾った「第9」では、このコンビの総決算ともいうべき凄まじい求心力を保持したドラマティックな展開、一音一音にこだわりぬいた緻密な造型などで、作曲者がこの作品に込めた革新的メッセージを生々しく現代によみがえらせています。第4楽章の要となる声楽陣も、バリトンのゲルネ、テノールのフォークトを初めとする名歌手を揃え、2001年の創設以来優れた室内合唱団として注目を浴びるドイッチェ・カンマーコーアを擁し、世界標準となるべきハイスタンダードの「第9」に結実しています。 (C)RS