Blu-spec CD2
ドイツ音楽の世界的巨匠と目されるクリスティアン・ティーレマンと名門ウィーン・フィルが、作曲者生誕200年を見据えて2023年に完成させたブルックナーの交響曲全集。ヘ短調・ニ短調の2曲を含む全11曲をウィーン・フィルが録音したのも初めてで、高い評価を得た同全集から、現時点では分売予定のない5曲を日本国内でのみ単独で発売いたします。第6番は、第5番・第7番とともに、大幅な稿態の改訂が行われなかった交響曲で、作品の構造も小ぶりではあるものの、ブルックナー円熟の濃密な筆致が隅々まで行き届いた音楽が聴きものです。ウィーン・フィルは1883年のヤーン指揮による部分的初演や1899年のマーラー指揮による全曲初演も手掛けており、歴史的にも深いつながりがありますが、録音はこれまで1972年のシュタイン指揮によるセッション盤しかなく、その意味でこのティーレマン指揮による録音は歓迎されるところです。 (C)RS