Blu-spec CD2
ライナーによるバルトークが、録音後半世紀を経た今日でも絶大な支持を得ているのは、たんに作曲者本人と親交があったからというわけではありません。耳に突き刺さるのではないかとすら思える、硬く引き締まった辛口のサウンドの裏側に、精妙なアンサンブルへの指向、旋律を歌わせる際の慎み深さと繊細さが見え隠れし、音楽の持つ多様性を聴き入るほどに明らかにしてくれるからです。いつまでも新鮮さを失わない真の名盤といえるでしょう。
録音年:1955年10月22日、1958年12月28-29日/収録場所:シカゴ、オーケストラ・ホール
・『ベスト・クラシック 100』シリーズ