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すさまじい切れ味、冷たさと熱さの強烈なコントラストがもたらす奇演中の奇演!
怒涛のマーラー3曲を1枚にSACDシングルレイヤー化。世界初SACD化!
2019年に惜しくも世を去った指揮者ギーレン、Altusより発売された貴重なマーラーの交響曲3曲を初SACD化。全239分を1枚のシングルレイヤーに収録。これらは指揮者本人が提案した録音を音盤化した名企画で、特に5番は若きギーレンの面目躍如たる奇演。最新リマスターで音質も一新!
今年(2021年)、没後2年を迎えたミヒャエル・ギーレン(1927.7.20-2019.3.8)のマーラーはヘンスラー・レーベルに残した交響曲全集含め、現代における屈指の演奏と高く評価されています。それまでの情熱的なマーラー演奏とは一線を画したギーレンの冷徹なまでの作風は、当初は多少の困惑を持って聴衆に迎えられた側面もありましたが、曲の様式が失われることなく強固な枠組みの形式を前面に出したアプローチは、聴衆に大きなインパクトを与えました。ライヴでもそれは顕著で、多くの名演を残しています。中でもテンシュテットの代役としてベルリン・フィルの指揮台に立った1994年の第7番は別格で、主要メンバーが揃ったその演奏は当時賛否両論を巻き起こしました(初出時、タワー企画盤として発売。SBT1480)。そのギーレンによる'70年代のマーラーはまさに強烈で、ここに収められている1971年の第5番はインパクトという点では、シェルヘンとフランス国立放送管幻樂団との1965年ライヴ(ALT339)に匹敵していると言って良いほどの極北の演奏です。そこにあるのはギーレンによる極度に徹底されたまさに容赦ない演奏の姿で、ここまで強力に聴き手に迫る演奏は少ないでしょう。ロスバウトをさらに進化させたかのような彼の当時の解釈は斬新で、逆に言えばここまで徹底した演奏が可能なのかと驚くほどです。今回、市販ではCDで発売されたこの第5番に加え、同じくCDでリリース済である1984年のベルリンでのライヴの第3番と第6番も加えて、SACDシングルレイヤーとして全239分の演奏を1枚に長時間収録しました。第3番と第6番はその後ヘンスラー・レーベルに南西ドイツ放送交響楽団と収録する全集録音より前の演奏であり、ちょうど'70年代の徹底されたハードな演奏との中間点に当たります。ライヴということも緊張感の持続や熱気に繋がっており、後の演奏と比較しても興味深い点が多くあります。
SACDでは、尚一層、詳細な表現や空気感が再現されますので、ギーレンのアプローチがより近接して体感可能です。今回の復刻では、Altusレーベルの主宰者である斎藤啓介氏による最新のマスタリングを施しました。尚、解説書は市販CD発売時の鈴木淳史氏による秀逸な各解説をそのまま掲載しています。
※世界初SACD化。SACDシングルレイヤー(SACD対応プレーヤーでのみ再生可)
※歌詞対訳付(1)
※2021年にALTUSレーベルの斎藤啓介氏により、最新デジタル・マスタリング
※所々、マスターに起因するノイズや一部ドロップアウト、編集が存在します。予めご了承ください
※通常ジュエルパッケージ仕様
※盤印刷面:緑色仕様
※解説:鈴木淳史氏、解説書合計12ページ(解説・対訳は既発盤CDに掲載のものを使用)
【演奏】
ガブリエーレ・シュレッケンバッハ(アルト)、
リアス室内合唱団、 ベルリン国立大聖堂少年合唱団 (以上1)
ベルリン放送交響楽団 (現ベルリン・ドイツ交響楽団) (1,3)
ザールブリュッケン放送交響楽団 (現ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団) (2)
ミヒャエル・ギーレン(指揮)
【録音】
1971年2月11,12日、ザールブリュッケン・コングレスハレ(ライヴ) (2)
1984年9月5,6日 (3)、11月19日 (1)、 ベルリン・フィルハーモニー(ライヴ)
【Remastering(DIGITAL)】
2021年にAltusレーベルの斎藤啓介氏により、最新マスタリングを行いDSD化