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1970年代、『父と子』や『ティーザー・アンド・ファイヤーキャット』といった大ヒット・アルバムで世界的な成功を収めていた英国のシンガー・ソングライター、ユスフ/キャット・スティーヴンスが10年以上の時間をかけて完成させた音楽の理想郷。
絵本のように鮮やかに描き出される暖かな物語が詰まった最新作『KING OF A LAND』 完成!
アートワークも美しいアナログも同時発売!
そのスターダムの頂点にいた1977年、イスラム教に改宗し、名をユスフ・イスラムと改め、慈善活動やムスリム共同体の教育問題に身を捧げるために音楽業界から引退を宣言した。
その彼は2006年に再び音楽活動を開始し、現在はユスフ/キャット・スティーヴンス名義で作品を発表している。
そのユスフ/キャット・スティーヴンスが10年以上もの時間をかけて制作したアルバムがようやくリリースとなる。
まるで絵本のようなジャケット・アートワークが印象的な最新作であり、キャット・スティーヴンス時代も含めると通算17作目となるスタジオ・アルバム『KING OF A LAND』は、驚きに満ちた作品であると言えるだろう。
ユスフはその音楽、歌詞、メロディーを使って、真実と無垢な青春が失われたことを受け入れた土地を、触れることのできる距離まで鮮やかに描き出している。
その中で彼の詩的な語り口は、私たちが現在住んでいる世界とは別の、ハッピー・エンドが起こり得る世界への入口へ聴くものを誘うのだ。
『KING OF A LAND』には、古くは2011年、デヴィッド・ボウイの『LOW』からU2の『ACHTUNG BABY』まで数多くの名盤を生み出してきたベルリンのハンサ・スタジオでレコーディングされた楽曲をはじめ、その後数年をかけてブリュッセルのICPスタジオや南フランスのラ・ファブリックなどでレコーディングされた楽曲が含まれている。
この他、追加のオーバーダブや、60人編成のオーケストラとのレコーディングは、ロンドンのエア・アンド・エンジェル・スタジオで行われた。
アルバムの制作は、ユスフと長年ともにプロデューサー、また共同プロデューサーとして仕事をしてきた元ヤードバーズのポール・サミュエル・スミスと共に行い、スタジオにはベースにブルース・リンチ(ユスフと1974年の『BUDDHA AND THE CHOCOLATE BOX』で初めて仕事をしている)、キーボードにピーター・ヴェテッセ(ジェスロ・タル、ビージーズ、シンプル・マインズ他)、そしてドラマーにラス・カンケル(ジョニ・ミッチェル、キャロル・キング他)らのベテラン・ミュージシャンと、ユスフ作品にはお馴染みのクワメ・イェボアとエリック・アパポーレイからなる2ピース・バンドが参加している。
またアルバムの最終ミックス・ダウンは、ジョージ・ハリソンのプライベート・スタジオで行われた。
本作は、ジャンルにとらわれず、ポピュラー音楽の最も永続的で愛されるシンガー・ソングライターの一人よる、意味深く、感動に満ちた自画像のようなアルバムである。
ハード・ロック風の激しさを持つ「Pagan Run」からチャイコフスキーにインスパイアされたオーケストレーションが光る「How Good It Feels」、そして繊細なアコースティック・バラードである「He Is True」、さらにフィル・スペクター的ゴスペル的なサウンドの「Highness」、そしてトラベリング・ウィルベリーズ風のローリング・アメリカーナ・グルーヴの「All Nights, All Days」まで華やかで予想外の展開が続く砂浜作品となっている。
アルバムからの1stシングルであり、また最後を締めくくる「Take The World Apart」はアルバムのテーマである子供らしさを表現しており、ユスフの音楽から自然に呼び起こされる喜びと楽観主義が聴くものを魅了する曲だ。
この曲のリリック・ビデオも公開されているが、アニメーションを手掛けているのはアルバム・アートワークも担当しているピーター・レイノルズが制作している。
また続くタイトル・トラックのミュージック・ビデオもピーター・レイノルズによるアニメーションである。
アナログはゲートフォールド仕様にピーター・レイノルズによるイラストをフィーチャーした36ページのブックレット付きとなる。