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初演から25周年記念。カール・ジェンキンスが“次のミレニアム”へ平和な未来を託した作品
イギリスの作曲家カール・ジェンキンス(1944-)によるアルバム『The Armed Man: A Mass For Peace』(2001年発表)がデッカより発売されます。
このアルバムはイギリスの国立武器防具博物館「ロイヤル・アーマリーズ」により、
ミレニアムが次のミレニアムへと移行することを記念して委嘱された作品です。
「人類の歴史の中で最も戦争によって荒廃し、破壊された世紀」が過ぎつつあることを映し出し、
希望を込めてより平和な未来へと向かうことを願います。
『The Armed Man』は作曲中に悲劇が繰り広げられたコソボ紛争の犠牲者たちに捧げられています。
2000年にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とイギリス・ナショナル・ユース合唱団により、ジェンキンス自身の指揮で初演されました。
ジェンキンスと「ロイヤル・アーマリーズ」の館長であるガイ・ウィルソンの二人が共に歌詞を選びました。
作品全体は伝統的なカトリックのミサの形をとり、「キリエ」「サンクトゥス」「アニュス・デイ」「ベネディクトゥス」が含まれています。
その中の一部は「ClassicFM」などで独立した人気曲として聞かれていますが、
何といってもこの作品の特徴は、世界各地や多様な宗教と文化からとられたそれらの歌詞であり、
音楽もまたその着想が非常に世界的な視野に立ったものとなっています。
初演から25周年となるのを記念して、アルバムのカバーが新たにデザインされ、
「ロイヤル・アーマリーズ」の館長ガイ・ウィルソンによる委嘱の経緯、寄稿者の新たな経歴、
ジュリアン・ロイド・ウェバーからの初演についての新規エッセー、さらにカール・ジェンキンス自身によるエッセーも掲載されています。
【演奏】
Mohammed Gad(ヴォーカル)(2)
Lisa Spurgeon(ソプラノ)(11)
イギリス・ナショナル・ユース合唱団(1, 3-10, 12, 13)
カール・ジェンキンス(指揮)ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
【録音】2001年1月、ロンドン、Air Studios
※デジスリーヴ仕様