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音場工房

[ 2025年 4月 22日付 ]



TEACより「Reference 500シリーズ」の新パワーアンプ「AP-507」新発売!!

ハイエンドオーディオのichinoseです。

今回は、コンパクトでハイパワー、かつ音質面で大きな躍進を遂げた「AP-507」をご紹介いたします。

「Reference 500シリーズ」のディスクリートDACプリアンプ「UD-507」や、純アナログプリアンプの「HA-507」と組みあわせることで、サウンド・クオリティーを最優先とした本格的なセパレートアンプシステムを「A4サイズ」という驚くほど優れたスペースファクターで実現できます。






本格的なオーディオルームへの設置のみならず、リビングからデスクトップまで。また「UD-507」「HA-507」を単体で使いこなすヘッドホン愛好家にとっても、スピーカーリスニング環境を構築して楽しみを拡げるのに最適なパワーアンプとなります。

「AP-507」はそのコンパクトなサイズからは想像できないパワーを秘めています。
大型スピーカーとの組み合わせも十分に想定された設計により、あらゆるスピーカーとの組み合わせにおいて、その真価である優れた音色、駆動力の高さを発揮してくれます。


◆専用チューニングを施した Hypex社製「NCOREx」を採用


実用最大出力130W+130W(4Ω)、BTL接続では250W(8Ω)の高出力を発揮する専用チューニングを施した Hypex社製「NCOREx」を採用。

TEAC独自のカスタム・チューニングを施した オランダ Hypex社製の新世代パワーアンプモジュール「NCOREx」を搭載することで、小型な筐体ながら130W+130W(4Ω)、BTLモードでは250W(8Ω)の高出力を実現しています。


※プリント基板には「TEAC」の文字があるカスタムチューニングの特注品「NCOREx」搭載

新しい「x」世代のNCOREモジュールは、従来のアナログアンプ的な滑らかさ、高域の柔らかさに加え、さらに空間描写性能が進化し、より立体的な音像とさらに拡がりのある音場感を備えています。

TEACが求める理想のサウンドを実現するため、この新しい「NCOREx」モジュールにはTEAC独自のカスタム・チューニングを加えられています。

さらに音質の要となるフロントエンド(バッファーアンプ)は完全自社設計とし、パーツ類や回路の細部を見直すことで、従来モデルよりもさらに音質を進化させています。


◆Hypex社製、D級アンプ「NCOREx」とは

「NCOREx」とは、Hypex Electronics社が開発したデジタルアンプ(D級アンプ)のモジュールです。オランダ Hypex社の「NCORE」シリーズのアンプモジュールは、国内外のオーディオ製品に多数搭載されている優れたモジュールです。

「NCOREx」はその進化系で、最後の「x」は”eXceptional(イクセプショナル)”卓越した・・を意味しています。

・従来の「NCORE」モジュールでTHD+Nが約0.001%程度だったのに対し、新しい「NCorex」モジュールでは0.0006%前後と半分程度に改良されています。
・技術的な改良点は、アンプ入力部に高性能バッファ回路とディスクリート安定化電源(HxRレギュレータ)を搭載しています。
・新たに「差動アイドル電流(differential idle current)」という方式を導入し、必要に応じてアイドリング電流を切り替えることで無信号時の発熱を減らしつつ、信号時には十分なバイアス電流を確保して出力段の歪みを低減しています。
・帯域幅が拡大しており、高域特性は50kHzから、70kHzに拡大しています。
・低インピーダンス負荷での駆動力も向上、出力段の電流供給能力が強化されており、4Ω負荷時と同じ定格出力を2Ω負荷時にも供給可能となりました。
・アンプの出力インピーダンスが低減しているため、スピーカーの制動力(ダンピングファクター)も向上。


◆「NCORE」から「NCOREx」への改良ポイント

・全高調波歪み (THD+N):0.001% (20Hz〜20kHz) → 0.0006% (20Hz〜20kHz)​
・周波数帯域 (-3dB):0Hz〜50kHz → 0Hz〜70kHz(高域の拡張)
・出力インピーダンス:1.5mΩ/1kHz〜5mΩ/20kHz → 0.25mΩ/1kHz〜2mΩ/20kHz(約6〜2.5分の1)
・2Ω負荷時でもピーク出力が落ちない優れた駆動力を発揮


◆ノイズを排除するフルバランス回路構成


※入力端子はXLRx1系統+RCAx1系統

フロントエンドのバッファーアンプ部、パワーアンプ部のすべてのステージにおいてフルバランス構成を採用。フルバランス伝送することで、コモンモードノイズを徹底して排除、S/Nに優れた音声信号の伝送を実現しています。


◆音質にこだわった回路設計と厳選されたオーディオ専用設計パーツ


音質の要となるバッファーアンプは、左右独立のデュアルモノ構成を採用。パーツ類や回路の細部を見直すことで、従来モデルよりもさらに音質を進化させています。

オペアンプには、入力信号が持つ音楽情報を余すことなく伝える高音質オペアンプ「MUSES-8820E」をRCA/XLR両入力回路に使用。XLR入力は、カップリングコンデンサーを排除した高音質回路を採用。

コンデンサーによる音情報の伝送ロスを排除して入力信号の持つ音楽情報をありのままに伝えます。


◆大型トロイダルコアトランスを擁するバッファーアンプの電源部



バッファーアンプの電源部には大型トロイダルコアトランスを採用。整流回路もデュアルモノ構成を採用し、片チャンネルあたり18,800μF(4,700μFx4基)の大容量コンデンサーを搭載し、チャンネル間での濁りのない見通しの良い音場を再現。

また、ショットキーバリアダイオードを採用し、整流ノイズの発生を抑えることで、よりクリーンで安定した電源を各セクションに供給。


◆ステレオ、バイアンプ、BTLの3つのモードで様々なセッティングが可能



ステレオ130W+130W(4Ω)での使用はもちろん、2台1組の左右独立使用により、ウーハーとツイーターを独立駆動させるバイアンプモードや、BTLモードによる250W(8Ω)のハイパワー駆動が可能。

組み合わせるスピーカーに合わせた最適なシステムを構築することができます。


◆ピュアオーディオのみならず、AVサラウンドシステムの駆動力、音質の向上にも最適


※新たにトリガーコントロール端子を装備

コンパクトなサイズとハイパワーを生かして、マルチチャンネルAVサラウンド用のセパレートパワーアンプとしても最適です。

AVアンプのプリアウトからフロント2チャンネル、または全チャンネルの出力を1台から複数の「AP-507」に接続し、スピーカーの駆動力を高め、音質を向上させることができます。

新たにコントロール端子(トリガーIN/THROUGH)を搭載することで、トリガー出力に対応したAVアンプから、複数台の「AP-507」の電源ON/OFFを一括コントロールすることもできます。


◆制振性と高級感を両立するフルメタル筐体、デスクトップにも設置できるA4サイズ


フロントパネルのみならず、トップおよびアウターサイドパネルに採用されたアルミ材が強固なスチール製のシャーシを覆った贅沢な筐体設計を採用。重量部品により物理的に振動を抑制して、全ての回路が安定して動作できる筐体を実現。

A4サイズのコンパクトなボディは、モダンなインテリアにマッチするだけでなく、デスクトップにおいても効率的な配置が可能。バイアンプやBTL接続時に左右独立で2台使用する場合でもコンパクトなシステム構成が可能となり、自由なリスニング環境を実現出来ます。


◆音質を最優先したメカニカル・コンストラクション

重厚な質感を醸し出す2.8mmの肉厚アルミニウム製トップパネルは、ネジによる固定を行わないセミフローティング方式を採用し、開放感あふれるサウンドを実現。


底板とフットとの接合に遊びを持たせた金属製のティアックオリジナル Stress-Less Footを採用したことで、定位感に溢れ、豊かで自然な響きを獲得。


筐体の排熱効率を高めることで、ファンレス設計とし、コンパクト / ハイパワー / 高音質を高次元で実現させています。


◆音楽の脈動を伝える2連指針式レベルメーター


オーディオ信号のレベルに合わせて振れる2つのメーターは、オーディオ機器の存在を主張し視覚的にも音楽を愉しむことが可能。4段階デマー(明、中、暗、消灯)だけでなく、レベルメーターの動作自体をオフにしたり、感度を+20dBアップすることでよりダイナミックな動きを楽しんだりなど、レベルメーターの動きをカスタマイズすることも可能。

また、バックライト消灯でメーター動作オフの場合でも電源のオン/オフが遠くからでも確認できるようトグル式の電源スイッチを採用するなど、部品ひとつとっても実際の使い勝手にこだわった設計です。


◆担当者より

非常にファンの多いTEACの「Reference 500シリーズ」に新しいパワーアンプ「AP-507」が登場しました。A4サイズのコンパクトボディーながら、セパレートアンプならではのハイクオリティーなサウンドが楽しめます。

従来モデルの「AP-505」と同じサイズ、同じ重さながら内部回路が刷新され、より豊かな音場再現力を実現しています。

もちろん、最大の特徴は、Hypex社の最新パワーアンプモジュール「NCOREx」をTEACが更にカスタム・チューニングして搭載した点です。省スペースでも本格的な音質で、大出力とハイクオリティの音場表現を見事に両立した製品に仕上がっています。

HypexのクラスDアンプ・モジュールはアメリカのJeff Rowland(ジェフロゥランド)等でも使われている事で有名です!!
現在ではD級アンプは、A級やAB級アンプと並ぶ実績を誇る存在となっていますね。


「AP-507」は将来的なグレードアップにも柔軟に対応出来る事も魅力で、もう1台追加して、バイアンプ接続や、BTL接続とする事で、クオリティーの拡張が可能です!!

A4のコンパクトサイズならではの省スペースで、買い足すことで段階的に確実なグレードアップが出来るのは大きな魅力と言えます!!


前モデル「AP-505」で定評だった、中域が豊かなアナログ的なサウンド表現もそのまま引き継がれていますが、「AP-507」では空間描写性能がかなり進化しており、立体的な音像と、拡がりのある音場感を聴かせてくれます。

特に音場の静けさは特筆モノで、弱音時の透明度の高さにより深みを感じさせてくれる表現力はお勧めのポイントと言えます。






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