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音場工房

[ 2025年 3月 11日付 ]



ラックスよりコンパクトディスク専用プレーヤー「D-03R」新登場!!

ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

今回はラックスより発売される、CD専用プレーヤー&デジタルメディアプレーヤー「D-03R」をご紹介いたします。





◆大切なコンパクトディスク資産を「いつまでも良い音で」をコンセプトに開発!

ラックスのCDプレーヤーには、2020年に発売された人気プレーヤーの「D-03X」があります。

今回発表された「D-03R」は細部にわたるチューニングを施し、さまざまな要素を徹底的に再構築(Re-build)した製品に仕上がっています。

その中でも最大の注目点は、ROHM社製のD/Aコンバーターチップ「BD34352EKV」をデュアルモノ構成で搭載していることです。

ROHM社製のD/Aコンバーターチップは、ハイエンドモデルの「D-10X」に初めて搭載されて、高音質なことで話題となったブランドです。


ローム株式会社の企業風土は「品質第一」「音楽文化への貢献」「垂直統合型生産」「音質設計技術」、設計開発から製造まで(一貫生産体制)のモノ作りができる、世界的な半導体ブランドです。

若手音楽家の育成支援にも力を入れており、音楽文化支援を行なう目的で公益財団法人「ローム ミュージック ファンデーション」も設立し、500名以上の若手音楽家を支援しています。

また、所有する「ロームシアター京都」は、2,000席を有する4階建てのメインホールなどを備えた本格的なコンサート会場があり、様々な音楽活動の拠点となっています。


さらに「森の中の工場」をコンセプトに、本社周辺を緑化整備、一部の敷地を歩道幅増設のために使用するなど、地域社会に根差した取り組みも実施。

これら本社周辺における緑化活動は多方面で評価され、「全国みどりの工場大賞」を受賞、「いきもの共生事業所認証」「緑の認定SEGES」などを取得しています。



◆ROHM社製D/Aコンバーターチップ「BD34352EKV」搭載

D/Aコンバーターチップのブランドといえば「ESSテクノロジー(米国)」や「旭化成エレクトロニクスAKM(日本)」が有名ですが、ラックス「D-03R」に採用されているのは「ROHM(日本)」社製のチップです。


「ラックス」と「ROHM」製D/Aコンバータチップの関わり深く、高級オーディオ機器専用に開発したDACチップのチューニングにラックスの意見も反映されて進めらていました。

最上級フラッグシップ用に開発された最高性能の32bit/DAC・MUS-IC「BD34301EKV」は、ラックスの最上級モデルSACD/CD「D-10X」に採用されて高く評価されています。

そして、その優れた諸性能に肉迫しつつ、コストダウンした姉妹モデルとして新たに開発されたのが、今回採用された「BD34352EKV」で「D-03R」にデュアルMONO構成で搭載されています。



◆最新のデジタル回路を備えたCD専用プレーヤー&D/Aコンバーター


多くのオーディオファイルがコレクションする膨大なCDライブラリーをこれまで以上の高音質で再生するため、基本となる44.1kHz/16bitのフォーマットを大幅に超えるハイレゾリューションの最新デジタル処理系+高音質バッファー回路を搭載することにより、CDディスクに収められた音楽情報を丁寧にアナログ化します。

回路の根幹をなすDACチップには、ROHM社製の「BD34352EKV」をデュアル構成(モノラルモード)で搭載、お好みの音質を選べるフィルター切替機能も備えています。

信号伝送の絶対的な基準としては、入力ごとに最適化された低ジッター化機能に加え、発振周波数付近のノイズを低減する高精度の超低位相雑音クロックモジュールも採用。

さらに、他のデジタル機器を接続し、ハイレゾ対応のD/Aコンバーターとして活用することも可能。

最新のネットワークトランスポートやパソコンなどとのUSB接続では、最大PCM:384kHz/32bit、DSD:22.5MHzに対応。

旧世代のCDプレーヤーやTVなどと接続するS/PDIF(同軸/光)入力時は、最大PCM:192kHz/24bitのデジタル信号に対応。

また、すべての入力でMQA(MQA-CD/MQAファイル)フォーマットのフルデコード再生を実現、MQA非再生時のバイパス機能も新たに追加されています。


◆「ドライブメカ」「デジタル処理」「アナログ出力」の【三位一体】構成


CD再生に特化したシングルレーザーの専用の高剛性ドライブメカを搭載。非常に優れた動作レスポンスと、高い信頼性を誇るシンプルなメカニズムを採用。

メカ上部を覆うトッププレートと新採用の3.2mm極厚鋼板によるマウントベースを装着した強固なボックス構造で、外来振動をリジッドに遮断、より正確で安定したデジタル信号の読み取りを実現。

デジタル処理ブロックは、先ほど説明したROHM社製の「BD34352EKV」をデュアル構成(モノラルモード)で搭載。

拘りのアナログ出力回路には、モノラルモードで動作させた2基のD/Aコンバーターの差動出力を、独自のカスタムパーツや信号のスムーズな流れに配慮したラウンドパターン配線、さらにはカスタムメイドのOFC配線などを駆使することで徹底的にチューニング。

完全バランス構成のI/V変換と高音質バッファー回路へ入力し、次段に接続されるコンポーネントを強力にドライブするために低インピーダンス化を実現。

この高剛性ドライブメカ、先進のデジタル処理ブロック、そしてこだわりのアナログ出力回路からなるCDプレーヤーを構成する重要な3要素が、理想的な信号の流れと振動経路、重量バランスを追求したアシンメトリー(非対称)のレフトサイド・メカレイアウトによって最適なポジションに配置され【三位一体】の構成となって、高音質と魅力あふれる音楽性を実現しています。


◆充実の入出力端子群


アナログ出力端子には、18mmピッチの金メッキRCA端子とノイトリック社製高級XLR端子の2系統を装備。

デジタル系はPCM/DSD信号に対応したUSB入力のほか、新たにDoPフォーマットのDSD信号の入力にも対応した同軸・光各1系統のS/PDIF入出力端子を搭載。

ネットワークトランスポート「NT-07」をはじめ、さまざまなオーディオ機器との接続によるシステム拡張が可能です。


◆高精細有機ELディスプレイ


リスニングルームに映える上品なブラスターホワイト仕上げのフロントパネルには、新採用の高精細大型有機ELディスプレイと、操作ボタンを整然とレイアウトしたスクエアエッジのスマートかつ精悍なデザインを採用。

機器のさまざまなステータスを表示するディスプレイには、離れた場所からの視認性を高めるズーム表示モードや4段階のディマー切替、自動減光機能も搭載。


◆大容量の電源供給回路


高品質な電源エネルギーを各回路に安定して供給するため、大型電源トランスと、メカ/デジタル/アナログ回路のそれぞれに独立したレギュレーター+大容量ブロックコンデンサー(DAC回路は容量を3,300μFから6,600μFへ倍増)を構成したハイイナーシャ(高慣性)電源を搭載。

筐体は、磁界やアースインピーダンス、デジタルノイズへの対策を施したループレス&シールドシャーシの複合構造を採用。


◆その他・付属品にもこだわっています


・対応する機器間のリモコン信号を連携し将来的に他の無線装置によるリモート操作にも対応を拡張する新設のコントロール入出力端子装備。
・操作性に優れるテンキー付きアルミ製高級リモコン(RD-28)付属。
・従来より導体を太くしながら取り回しの良いスリムタイプに進化したノンツイスト構造の高音質な電源ケーブル(JPA-10000i)付属。
・多彩な音源フォーマットに対応するラックス・オリジナルの高音質音楽再生ソフト LUXMAN Audio Playerの提供 (Windows/Mac対応、Webにて無償配布)。
・USB接続時には、伝送負荷を平準化することで高音質を実現するBulkPetに対応した専用ドライバーソフトウェアの提供(Windows/Mac対応、Webにて無償配布)


◆担当者より

2020年に発売されたCDプレーヤー「D-03X」は完成度も高く、CDソフト愛好家の定番モデルとして大変高い人気を誇っていました。

新製品の「D-03R」はその「D-03X」をベースに、全く新しいDACチップの搭載や上位モデルのノウハウを採用し、細部にわたりチューニングが施され、より高い完成度を目指した注目のモデルです。


▼「D-03X」からの変更点のまとめです。

・DACにROHM製「BD34352EKV」をデュアルMONO構成で搭載。
・ドライブメカ部に3.2mm極厚鋼板によるマウントベースを堅牢化。
・入力端子ごとに最適化した各種低ジッター機能を装備。
・音質調整を選べるデジタルフィルター切り替え機能搭載。
・アナログ再生時にデジタル出力信号のOFF機能搭載。
・USBデジタル入力時のDSD信号、最大DSD22.5MHzに対応。
・同軸/光デジタル入力時も、192/24bit、2.8MHz(DoP)に対応。
・DAC回路電源のブロックコンデンサー容量を6,600μFへ倍増。

何といっても最大の注目点はDAC部にROHM製「BD34352EKV」をデュアルモノ構成で搭載していることです。

このチップは高音質化を目指した設計が特徴で、音の解像度や立体感の向上、力強くクリアなサウンドを実現します。

CDソフト専用の設計により、CDの再生に関しては上位モデルと比べても遜色のない高音質を聞かせてくれます。

更に内蔵コンバーターはハイレゾ対応しているので、MQAの再生時や、デジタル入力では最新のデジタル機器と接続ができます。

面白い新機能として「デジタルフィルターの切り替え機能」を搭載。

PCMやDSD再生時にそれぞれ異なるフィルターモードを選べるようになっており、好みに応じて簡単に音質の変化を楽しめます。


アナログ出力時にデジタル出力OFF機能搭載、不要な信号経路を排除することでアナログ音質の純度向上が期待できます。

また、LUAMANのプレーヤーのドライブ部分は正面から見て左側にシフト(レフトサイドレイアウト)して搭載されていますよね。

これは、筐体内のデジタル信号やアナログ信号の理想的な流れを実現するためにあえて採用されている配置で、ケーブルの余計な引き回しを回避し最短経路で配線ができるほか、振動の経路や重力バランスまでも考慮された優れた設計です。

品質へのこだわりが随所に施され、確実な進化を遂げており、CD専用プレーヤーの集大成モデルとしてお勧めいたします。






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