[ 2024年 12月 17日付 ]
ハイエンドオーディオ担当の"ichinose"です。
今回は、高音質ミュージックサーバーとして人気の Silent Angel (サイレントエンジェル)「Z1C」をご紹介します。
「Z1C」はミュージックサーバーとして高い評価を得た「Z1」の後継モデルです。
・オーディオ・グレードOSの『 VitOS 』搭載。
・Intel製4コアCPU、『 NVMe SSD 』を採用し処理性能が向上。
・高精度『 TCXOクロック 』搭載。
・改良を加えた『 EMIアブソーバー 』搭載。
・高度な高周波フィルターを搭載したUSB出力。
・「TIDAL」「Qobuz」といった注目のストリーミングサービスに対応するだけでなく「Roon Core」としても使用可能。
「Z1C」は、サイレントエンジェルのエントリーモデルながら、妥協のないストリーミング体験を実現するミュージックサーバーです。
◆ハードウェア性能を強化し、優れたパフォーマンスを実現
インテル製4コアCPU、『 NVMe SSD 』を搭載し、ハードウェア性能を強化。
DSD256、PCM768kHz/32bitをサポートするほか、最大10台のオーディオ・エンドポイントへの同時配信が可能です。
◆進化した『 EMIアブソーバー 』
筐体内部で発生する電磁ノイズ(EMI)は、データ信号を劣化させ、再生時の音質に大きな影響を与えます。
高性能な『 EMIアブソーバー 』を新規開発して搭載、筐体内部で発生する電磁ノイズ(EMI)を吸収し、音楽データや映像データへの影響を極限まで抑え込みます。
より高い透磁率(120以上/1MHz)により、メモリ、CPU、SSD、ネットワークインターフェイス、USB等、コンポーネント内部のEMIがさらに低減されます。
◆ネットワークオーディオ用OS『 VitOS 』搭載
LinuxベースのサーバーOS『 VitOS 』を搭載。
ハイエンドオーディオ向けにデザインされており、サーバーのパフォーマンスを効率化し、ネットワーク遅延を最小限に抑え、安定した動作を実現します。
「TIDAL」「qobuz」「AirPlay」「Spotify」といったストリーミングサービスに対応する他「Roon Core」「DLNAレンダラー」としても機能します。
「Z1C」の設定は、モバイルアプリ“VitOS Manager”をインストールしたiPhone/iPad、androidデバイスから行います。
※RoonのDSP機能はPCMでのみ使用可能です。
◆高精度『 TCXOクロック 』を採用
高精度『 TCXOクロック 』を採用し、ネットワークレイテンシーとジッターを最小限に抑え、シームレスなオーディオ再生を実現。
さらに10MHzの外部クロック入力端子(10MHz, 50Ω, 矩形波)を搭載し、より高精度なクロック・ソースを使用することでさらなる音質を向上。
◆モバイル・アプリの“VitOS Manager”をインストールした「iPhone/iPad」「android」から操作可能
『 VitOS 』アプリケーションを使用すると、最大10TBの音楽ファイルをシームレスに管理可能。また、検索、お気に入りの選択、カスタム・プレイリストの作成、好みに応じたアルバムの分類などが可能。
まるで自分専用の音楽管理人を持っているかのような感覚で簡単に楽しむ事が出来ます。
◆堅牢なアルミ合金製筐体
筐体は振動やノイズから効果的に保護する堅牢なアルミ合金製。「Silent Angel」のオリジナル工法(特許取得済)で削り出し加工し、音質劣化の大きな原因となる外来ノイズの飛び込みや回り込みを最小限にします。
また、筐体内でのワイヤーの引き回しで発生するノイズ対策として、シャーシ内部を加工。ノイズ対策だけでなく、生産性の向上も実現しました。
◆省電力CPUを搭載
消費電力6Wほどのインテル製省電力CPUを採用し、CPUから発生するノイズを最小限化しています。これにより「Z1C」の設定は、モバイルアプリ“VitOS Manager”をインストールしたiPhone/iPad、androidデバイスから行います。
内部のオーディオ回路上での信号伝達は安定し、Z1外部からのノイズの影響も最小限となっています。
「Z1C」用に開発された電源回路は、160Wの電源供給能力を持ちますが「Z1C」は、40Wほどの電源しか必要としないため、十分な電源をマザーボードに供給することが出来き、より確実な音楽信号の伝達を実現します。
※「Z1C」シリーズはDACは内蔵しておりません。再生には「USB-DAC」か「DAC内蔵」のアンプやSACD/CDプレーヤー等が必要です。
出力端子はUSB-A端子の1系統となります(PCM:768KHz/DSD256対応)。※DoP再生の場合はDSD128まで。
外部ストレージ(HDD/SSD)端子は「USB-2.0x1系統」「USB-3.1x2系統」装備。
◆担当者より
高音質の音楽アプリ「Qobuz」について
ついに、2024年11月にハイレゾ音楽のストリーミング&ダウンロード配信の本命的存在とも言える「Qobuz」(コバズ)が日本国内で正式スタートしましたね!! 今まで使っていた「e-onkyo music」が終了してしまい、どうしようか迷っていた方も多かったのではないでしょうか!
「Qobuz」は「e-onkyo music」と統合されることになったのでアカウントの移行もできるようになっています。1億曲以上の楽曲を、PCやスマホ/タブレット、ネットワークオーディオ機器で楽しめるので、いよいよ本格的に導入を考えても良いかもしれませんね〜!!
データーベース・ソフトとして定番の「Roon」と組み合わせる事で、最高の「ながら聴き」環境を構築する事も出来ます。
「Qobuz」「TIDAL」「Spotify」などのストリーミングで高音質なハイレゾ・ミュージック再生にお勧めなのが、今回ご紹介した『 Silent Angel (サイレントエンジェル) 』の「Z1C」です。
「Z1C」は簡単に言うとオーディオ専用に設計されたパソコンと言える製品です。
パソコンと比べると圧倒的に使い勝手が良く、圧倒的に高音質で、ネットワーク遅延を抑え安定した動作が出来る製品です。ストリーミングを主要なソース源として、これから本気でハイファイ・サブスク・オーディオを楽しみたい方にお勧めです。
10MHzクロック入力端子も備えており、外部クロックを接続すると更にグレードの高いサウンドが期待出来ます。
ストレージ無し(Z1C)と、ストレージ内蔵タイプ(Z1C-1T)があります。
かなりの価格差がありますのでお勧めはストレージ無しの「Z1C」でしょうか。
ストリーミング再生のみの場合はストレージ無しそのままでも問題ありません。ミュージックサーバーとして使う場合は外部ストレージの接続が必要となりますが、最近では大容量HDD/SSDもお安く入手出来ますよね。
導入後に「オーディオ用スイッチングハブ」「外部クロック」「高性能ACアダプター(12V/3A)」を導入することで更なるグレードアップも出来ます。
※2024年12月現在「Amazon Musuic Unlimited(HD)」には対応していません。
最新情報は「メーカーHP」をご参照ください。