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音場工房

[ 2024年 11月 12日付 ]



クリプトン(KRIPTON)からブックシェルフ型最新スピーカー「KX-1X」新登場!!!

ハイエンドオーディオ担当の"ichinose"です。
クリプトンの中核モデル「KX1」が上位モデルの最新ノウハウを導入し、「KX-1X」として登場します。

クリプトンのスピーカーは2005年にスピーカー事業部を設立して高級スピーカーの製造を開始。
以来「KX0.5」「KX1」「KX3」「KX5」など、各モデルを着実にグレイドアップさせてきた日本を代表するスピーカーブランドといえます。
今回ご紹介する「KX-1X」は、クリプトンのスピーカーとして実に21機種目となるモデルなんです。

「KX-1X」は、最新の上位モデルとなる「KX-5PX」と、10年前に発売したベストセラーモデル「KX-1」の良さを融合したモデルになります。
音楽性豊かな音質と「モアビつき板」を採用した美しいエンクロージャーの仕上げを誇ります。
音楽を聴くスピーカーとして、「ハイレゾ時代のミュージックモニター」と呼ぶにふさわしい製品となっています。



◆クリプトン「KX1」シリーズの歴史

今回ご紹介の「KX-1X」は「KX1」シリーズとして第三世代の製品となります。

初代「KX-1」(2014年発売)
モアビ突き板ポリウレタン塗装、170mmクルトミュラーコーン、内部配線:ベルデン製、シングルワイヤリング、重量8.2kg


二代目「KX-1.5」(2020年発売)
スモークユーカリ突き板ポリウレタン塗装、170mmカーボンポリプロピレン(CPP)コーン、内部配線:PC-TripleC製、バイワイヤリング、重量9.0kg


新製品「KX-1X」(2024年新発売)
モアビ突き板ポリウレタン塗装、170mmクルトミュラーコーン、内部配線:PC-TripleC製、バイワイヤリング、重量9.1kg



◆2ウェイ2スピーカー密閉方式ブックシェルフ型「KX-1X」の仕様


「活き活き感動」高級機から踏襲した贅沢で徹底した高音質設計、クリプトンのスピーカーシリーズで培った2ウェイ密閉型のノウハウ、伝統技術と最新技術でつくり上げた製品で躍動するスケール感と高品位な再生を可能にしています。


◆ハイレゾ高音質音源に最適な砲弾型イコライザー付リングダイアフラム・ツィーター


透明感を高め、さらに高域周波数レンジ拡大を図るため、砲弾型イコライザー付ピュアシルク35mmリングダイアフラム・ツィーターを採用しました。
このツィーターはハイレゾ高音質音源を再生する超高域50kHzまでの帯域を確保し、音楽性豊かで艶やかにハイレゾ音源を奏でます。


◆伝統のあるクルトミューラーコーン紙ウーハー


能率を高め、大きな駆動力と大振幅時の磁気回路はずれに対応した、極めて歪みの少ないウーハーに仕上げました。
躍動する伸びやかな低域再生のため、低域共振周波数(fo)を35Hzとした170mmウーハーを採用しています。
低域までのダイナミックレンジ拡大と過渡応答特性の良い豊かな低音再生を目指し、海外の銘機に数多く採用されているクルトミューラーコーン紙を採用。
ボイスコイルはエッジワイズのロングトラベルボイスコイルを採用し、線積率を上げ、低域のリニアリティを改善しています。


◆自然材「モアビ突き板」を6面に採用、贅沢な自然材仕上げエンクロージャー


エンクロージャーは、音色の良さと自然材の美しさを兼ね備えたモアビつき板をポリウレタン塗装で仕上げました。
木目の美しい高級感溢れる仕上げで、格調と品位を高めています。
針葉樹系高密度18mm 厚パーチクルボードとMDF(裏板)の高剛性密閉型、不要な振動を抑えた振動減衰特性に優れ、ぬけが良く響きの美しい、まさに高級楽器のような高品位なエンクロージャーです。


◆「マグネシウム・PC-TripleC・ケーブル」を内部配線材に採用して進化した高音質を実現

ウーハー、ツィーターの各内部配線材に単品売りの高級スピーカーケーブル2種を採用。
ウーハー用に絹の介在を使用した「PC-TripleC」スピーカーケーブル。


ツィーター用には「マグネシウム芯線」の外周に「PC-TripleC」を6本撚りした構造のスピーカーケーブルを採用。
スピーカーユニットの特長に合わせて多くの試聴を繰り返し、音作り・チューニングを徹底的に施し完成しました。



◆天然ウールとミスティックホワイト吸音材による低域制動(Qo)特性の調整


「ピュアな奥深い低音は、最適低域制動(Qo)特性により決まる」といっても過言ではありません。特に密閉型にはこの理論が当てはまります。
音響アクセサリーのメーカーとして、吸音材も厳選しました。
密閉型に非常に重要な吸音材はウールの低密度フェルトとミスティックホワイトで制動特性を調整し、ウーハーの優れた低域特性と相まってトランジェントの良い豊かで伸びやかな低音再生を実現しています。


◆バイワイヤリング接続のすすめ

スピーカーのボイスコイルは、発音機とジェネレーターの役目が一緒になってしまっているため、ボイスコイルのマグネットサーキットの磁界は、音を出すと同時に発電もしてしまいます。 マルチウェイ・スピーカーで、ツィーターとウーファーがネットワークを介して直結している状態では、ウーファー側で発電した信号がツィーター側に干渉し、モジュレーションをおこしてしまうことで、音に悪影響を与えてしまいます。 バイワイヤリング接続は、この逆起電力を一度アンプ側に戻し、ショートさせることで、音への悪影響を防ぐことができる接続方法です。

音楽エネルギーにはウェイティングカーブがあり、音楽の周波数ごとに持っているエネルギーが異なります。 それを平均化していくと、ツィーターに掛かるエネルギーは約30%以下、つまり約70%のエネルギーがウーファーに掛かっていることになります。 音楽エネルギーが多く含まれているウーファー側で逆起電力が発生すれば、その分ツィーター側に干渉してしまうため、大きく変調を起こしてしまいます。

逆起電力を打ち消すために、スピーカーのL/Rでアンプが独立しているとベストですが、アンプが独立していなくてもバイワイヤリング接続することで、ツィーターとウーファーに行く信号を分離させられ、ウーファー側で発生した逆起電力を分離した状態でアンプ側に戻して打ち消す事が出来ます。

※クリプトンバイワイヤリング専用スピーカーケーブル「SC-HR2000」


「KX-1X」や「KX5-PX」の内部配線の低域用と高域用に使われているケーブルと同じ内容のケーブルをバイワイヤー用として合体させたバイワイヤリング専用スピーカーケーブルです。 低域用の「SC-HR1500」と、高域用の「SC-HR1300」と同じ構成と容量を合体させた構造で、同等のクオリティーを実現しており、別々に購入するよりもお買い得となります。


※スピーカーの高域端子に白、緑、低域端子に黒、赤の線を接続する。 ※当店では切売品としては2.0mと3.0mを販売しております、必要に応じてご購入後ご自身でカットおよび端末処理をお願いいたします。


◆担当者より

完成度の高かったクリプトン「KX-1」のさらなる高音質を目指し、KX-1シリーズの三代目として完成したのが「KX-1X」となります。
ブックシェルフ型の新しいリファレンスになり得る位置付けのモデルで、開発者 渡邉氏のこだわりである《密閉型エンクロージャー》を徹底的に踏襲。
さらに、上位モデルのノウハウを加味して完成した、これぞ日本の《クリプトン スピーカー》といえるオリジナリティ溢れる製品に仕上がっています。

内部配線材にクリプトン製の高級市販スピーカーケーブルとして定評のある「PC-Triple C」ケーブルを採用。
ウーファーには「SC-HR1500」、ツィーターには「SC-HR1300」を使用しており、滑らかで透明感のある高域を実現しています。
スピーカーユニットのポテンシャルを引き出し、絶妙なハーモニーや音楽のピアニシモからフォルテシモに至るダイナミックレンジ、そして自然な音場感の再現が可能になっています。
クリプトンスピーカーのサウンドはとても自然で、嫌な誇張感がなく、これこそ「チューニングの妙」と言える絶妙なチューニングが施されています。
こんな素晴らしい音の国産スピーカーがある事に誇りさえ感じます。

また、このスピーカーはバイワイヤリング接続にすると、音質改善の効果に驚かされます。
ツィーター、ウーファーからのエネルギーが解放された感じで、音像や音場の表現が伸び伸びと展開します。
このスピーカーに関してはバイワイヤリング前提で入念なチューニングされていると思われますのでバイワイヤリングは必須項目といえるでしょう!!






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