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音場工房

[ 2024年 9月 10日付 ]



アキュフェーズの純A級パワーアンプ『 A-48S 』新登場!!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当 "ichinose" です。
アキュフェーズ パワーアンプの絶対エースモデル「A-48」が、5年ぶりにモデルチェンジを果たして『 A-48S 』として新登場!!!


2019年7月に発売した「A-48」は、性能的にも価格的にもベストポジションのパワーアンプとして絶大な人気を誇っていました。
新製品の『 A-48S 』は「A-48」をベースに、細部にわたりチューニングが施され、マイナーチェンジとはいえない大幅なグレイドアップが果たされています。
スピーカーの能力を余さず引き出すため、出力インピーダンスの低減や定電圧駆動を追求。最新の開発で培った技術を余すところなく投入された、最高級の純A級ステレオ・パワーアンプとなりました。


◆基本的な『 A-48S 』の構成


・パワーMOSFETによる6パラレル・プッシュプルのA級動作を採用
・50W/8Ω、100W/4Ω、200W/2Ω、400W/1Ωのリニア出力を誇るハイパワーを実現
・バランス回路で構成された「インスツルメンテーション・アンプ」
・信号入力部と電力増幅部の「理想的なゲイン配分」
・2並列回路の「MCS+」採用
・信号入力部に低雑音のフルディスクリートアンプを採用し、ノイズ性能を極限まで向上
・出力端子で出力電圧を理想的に制御する「バランスド・リモート・センシング」
・「半導体スイッチ」による出力インピーダンスの低減


◆「A-48」との比較


1.低雑音バランス入力アンプ
・S/N(GAIN:MAX)の改善:『 A-48S 』は118dB以上 → 「A-48」の117dBから1dB向上
・バランス入力アンプを低雑音のフルディスクリートアンプで構成
・広帯域かつ安定度の高い低雑音電流帰還アンプ
・入力素子にJFETを採用した新規設計


2.A級動作パワーアンプ
・定格出力:「A-48」は45W/8Ω、90W/4Ω、180W/2Ω、360W/1Ω → 『 A-48S 』は50W/8Ω、100W/4Ω、200W/2Ω、400W/1Ω
・新規設計の高効率大型トロイダルトランス:「A-48」より大型化・高効率化
・フィルターコンデンサの大容量化:「A-48」の60,000uF → 『 A-48S 』は68,000uF
・MOSFET 6パラレル・プッシュプル出力段
・出力段前のドライバー段を強化し、低インピーダンスのスピーカーも理想的に駆動


3.定電圧駆動パワーアンプ
・ダンピングファクター:「A-48」は800 → 『 A-48S 』は1000
・基板直付けスピーカーターミナルを採用(A-48と同じ)
・スピーカー端子直近からNFBをかけることにより、端子位置での出力電圧を理想的に制御(バランスドリモートセンシング)
・低オン抵抗MOS-FET出力リレー(オン抵抗:0.96mΩ)
・パワーアンプの電源配線、出力配線を最短化した理想的な内部構造を実現


4.高感度針式パワーメーター
・-50dB以下の小音量時からメーターが振れる、大型の針式パワーメーターを採用


5.洗練されたデザイン
・トッププレートは高級感のあるアルミヘアライン仕上げ、最新機種のデザインイメージを導入
・操作部全体を大型化し、低重心で力強いデザインに変更
・LINE/BALANCEDやBRIDGE/DUAL MONOの設定を照光式文字で表示
・信頼性が高く、高級感のある金メッキ基板を主要信号経路に使用(A-48と同じ)


6.異常検出機能
・パワーアンプ出力の過電流を検出して、出力リレーを切断することでアンプ本体を保護
・安心して使用できる異常検出機能(直流検出、異常温度検出、過電流検出)
・スピーカー端子間のショート時に、メーターランプを点滅させ出力リレーを切断


7.重量
・「A-48」は33.0kg → 『 A-48S 』は34.8kg



◆担当者のコメント

アキュフェーズ 純A級パワーアンプ3機種の中で、ミドルクラスとなる『 A-48S 』は、性能的にも価格的にもベストポジションのパワーアンプです。 純A級アンプの魅力は何といっても、その甘美で透明感溢れるサウンドでしょう。滑らかな肌触りの良さやしっとり感は格別で、これはB級アンプでは味わえない世界です。 女声ボーカルやJAZZ・クラシックのストリングスのパフォーマンスを、最高度に引き出してくれるのがA級アンプだと思います。

「A-4x」シリーズは純A級のミドルクラスで、2006年発売の「A-45」から始まります。





今回発売された『 A-48S 』で5代目のモデルとなります。初代の「A-45」から外見や重さは多少異なりますが、ボディーの大きさは、横幅465mm・高さ211mm・奥行き464mmで変わっておらず、同じスペースに収まります。

型番を見ると「A-48」から『 A-48S 』となっており、一見マイナーチェンジと思われましたが、中身を確認するとフルモデルチェンジといえる内容でした。

ご紹介した『 A-48S 』は、前作「A-48」に比べ、さらなる低雑音化を達成。データー的には僅か1dBですが、聴感上では非常に大きな効果となって、音に現れているはずです。
A級動作で重要な小電力領域での動作が安定し、出力も50W/8Ωと数字上は僅か5W/chのアップですが、数値以上の余裕が期待できます。
また、ダンピングファクター(DF)が前作の800から、本機は1000と何と25%アップとなっています。

アキュフェーズ曰く「サウンドの向上は近年発売されたアンプ群と同様の正常進化をご期待ください」とのことです。

アキュフェーズの最新モデルは、いずれも旧モデルとの比較では
「無音部分の静けさ向上により、音場全体の透明感が改善」
「聴感上のS/Nの良さが際立ち、音が澄んで、ピアニシモの表現力や繊細な描写力が改善」
「ドライブ力向上が効いて、サウンド全体が軽やかに弾け、伸びやかさも改善」
などが共通しており、『 A-48S 』も同様のサウンドの改善が期待できると思います。

試聴ができましたら、改めてレポートさせていただきます。





今回ご紹介した、アキュフェーズ『 A-48S 』はこちら

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