[ 2024年 4月 2日付 ]
iFi Audioより、ポータブル USB-DACの決定版「GO bar 剣聖」登場!!
皆さま、こんにちわ! ハイエンド担当の"ichinose"です。
今回は、2022年の発売当時、世界最強と言われた「GO bar」が更に研ぎ澄まされて発売されましたので、ご紹介いたします。
ポータブル型ながらiFi audioの特徴的な技術がほぼ全て搭載されている製品!
このモデルの最大の特徴は、JVCケンウッドの誇る「K2 HD」技術を採用している事ですね。
◆ オーディオを極めた人のために『 鍛造 』されたウルトラポータブルDAC【 iFi audio GO bar 剣聖 】
2022年に発売されたスティック型USB-DACアンプ「GO bar」が誇るパワフルで世界最強の性能をさらに研ぎ澄まして新発売!!
iFi Audioが新たに打ち出す「GO bar 剣聖」は、文字通り剣聖のために細心の注意を払って鍛造された伝説の刀のような出で立ちをしています。
まさに、刀匠の献身を具現化して、日常生活のノイズを切り裂き、あなたの音楽の真の本質を露わにする体験を生み出すために、純粋さ、バランス、洗練性に焦点を絞り設計されました。
部品それぞれにこの哲学を反映した「GO bar 剣聖」は、有名な「K2テクノロジー」を搭載した世界初のウルトラポータブルDACとなります。
JVCケンウッドのサウンド・エンジニアたちが細心の注意を払って数多くのオリジナル・マスターとサブ・マスターを比較し、幅広い専門知識と技術を利用して、デジタル化を行う過程で失われた高調波を取り戻しています。
つまり、あなたの音楽をオリジナル・マスターにより近くなるように復元する特別な技術なのです。クラフトマンシップと、弛むことのない完璧さへの探求を通して、真に「剣聖」に値する新たな「GO bar」をお届けします。
◆ 失われたものを発見する「K2HD」テクノロジー
テクノロジーの最先端を絶え間なくリードする新技術「K2HD」。JVC ケンウッドの「K2HD」によって「GO bar 剣聖」は波形を修正して高調波を生み出します。
「K2HD」はデジタル化を行う過程で失われたデータを復元し、オーディオをレコーディングされた時の品質に近い状態にまで戻すのです。
※「K2テクノロジー」及び「K2HD」は 株式会社JVCケンウッドの商標または登録商標です。
◆ 「K2テクノロジー」情感の証
デジタル・レコーディングは汚れのない明晰性をもつにもかかわらず、感情的な面において時には平坦で生気がないと感じられることがあります。権威あるJVCのエンジニアたちは、オリジナル・マスターとデジタル・サブマスターとの間にはっきりと感知できる情感の欠損に悩まされ、その解決法の探求に乗り出しました。
彼らは無数のオリジナル・マスターとそれからコピーされた様々な音源を本能的な感覚と人類が培った専門技術に頼りながら、細心の注意を払って比較を行いました。
そこでたどり着いた彼らの解決策が「K2テクノロジー」なのです。
「K2テクノロジー」による処理は、痩せて冷たい感じのするデジタル・サウンドに豊かで自然な高調波を再導入し、他のどんなアップサンプリングとも異なるオーガニックな音質を加えます。音源そのものにもう一度生命を吹き込み、音楽を生き返らせるのです。
◆ 「K2HD」失われたデータを取り戻す
「K2HD」は「K2テクノロジー」の最新技術です。
CDの仕様に合うようにマスタリングする際には、22kHz以上のすべてのデータが切り捨てられ、解像度は256倍落とされます。これはCDに限られたことではなく、Spotifyのライブラリーもすべてが圧縮された音源になっています。
しかし「K2HD」は、そのような失われたデータを復元することが出来るのです。
この先進の処理では、192kHz/24ビットまでアップスケールされたファイルを、最適なK2パラメーターを適用して波形を処理します。この技術は周波数軸ではなく、タイム・ドメイン(時間軸)を処理するのです。
他にはないオリジナルの周波数帯域拡張によって、「K2HD」は22kHzを超える自然高調波と倍音を回復して、オリジナル・マスターに近いオーディオ品質を生み出すことが可能なのです。
◆ DACはどうなっている?
「GO bar 剣聖」のデジタル・オーディオ回路は、高度なマルチビット・モジュレーションを備えた 32bit Cirrus Logic DACチップセットを中心に構成されています。
また、iFi AudioのGMT(Global Master Timing)高精度クロックシステムにより、超低ジッターを実現し、デジタルオーディオ信号のエラーや歪みを低減しています。
iFi Audioデジタル開発チームが、XMOSファームウェアをプログラミングし音質を最適化するとともに、Cirrus Logic DACとの完璧なパートナーシップを実現しています。
PCMは32bit/384kHz、DSDはDSD256に対応します。
DSDをPCMに変換する他のDACとは異なり、DSDデータをネイティブのまま再生するアーキテクチャを採用しています。
また「GO bar 剣聖」はMQAフルデコードを実現しています。
◆ パワーを秘めたバランス出力
「GO bar 剣聖」のアナログ回路は、その超小型サイズからすると驚くべきことに、左右対称のデュアルモノチャンネル出力段を持つバランス設計となっています。
このトポロジーは通常、コストと複雑さのために、より大型で高価なアンプにのみ採用されるものですが、左右のチャンネルを完全に分離することにより、信号経路のノイズとクロストークを低減することができるのです。
「GO bar 剣聖」の回路には音質を犠牲にする省スペース・低コストなワンチップIC回路ではなく、高音質用途として優れた特性を持つ高品質なディスクリート部品、例えば TDK C0Gコンデンサ、パナソニック製 OS-CONアルミポリマーコンデンサー、高密度タンタルコンデンサー、太陽誘電製とムラタ製のインダクターなどを採用しました。また電源のフィルタリングにも注力し、USB入力から混入する信号ノイズを大幅に低減しました。
「GO bar 剣聖」は電源フィルタとクロック回路を強化し、オリジナルの「GO bar」を凌ぐ音質を実現するため、内部も磨き上げています。
「GO bar 剣聖」のアンプ部は、音の純度と出力パワーを両立させた設計になっています。
477mW(32Ω)、7.5V(600Ω)の出力は、16Ωのヘッドフォンに十分な電流を供給でき、600Ωのヘッドフォンに十分な電圧を供給できるため、単体ヘッドフォンアンプに匹敵する圧倒的な駆動力を実現しています。
強力なパワーと魅力的な音楽性を兼ね備えた「GO bar 剣聖」は、他のどのスティック型USB-DACアンプよりも幅広い種類のヘッドフォンやイヤフォンで素晴らしいサウンドを実現します。
さらに「GO bar 剣聖は」2つのパワーチューニング技術を搭載しており、ヘッドフォン・イヤフォンにあわせて出力パワーを調整することができます。
iEMatchは、高感度IEMに合わせて出力を減衰させ、潜在的なバックグラウンドノイズを除去しボリューム調整範囲を広げます。また、ターボモードではゲインを6dBブーストすることができ、よりパワーの必要なヘッドフォンにも対応できます。
「GO bar 剣聖」の小さな基板の両側には、小型機器としては驚異的な音響性能を実現するための高品質な部品が搭載されています。
◆ あなたの好みに合わせます
「GO bar 剣聖」はデジタルとアナログの両領域で、サウンド・チューニングが可能です。
デジタル領域では、4つのデジタルフィルター(スタンダード、ビットパーフェクト[NOS=ノンオーバーサンプリング]、ミニマムフェーズ、iFi Audio特製GTO[ギブス・トランジェント・オプティマイズド])を好みに応じて選択できます。
アナログ領域では、iFi AudioおなじみのDSPを用いないアナログ処理モードであるXBass+とXSpaceを選択できます。
※「XBass+」中域を濁すことなく低域を増強する洗練された「ベースブースト」で、重低音が不足しがちなイヤフォンや開放型ヘッドフォンに有効。
※「XSpace」は、スピーカーでミキシングされた音楽をヘッドホンで聴いたときに生じる「頭内定位」を補正し、ヘッドフォンの音場を広げることで、より広々としたスピーカーのような体験を提供するために設計されています。
ストリーミングプラットフォーム、ファイルフォーマット、ヘッドフォン、イヤフォン、そして音楽のジャンルや録音の質、あるいはゲーム、映画などの音に関係するあらゆるコンテンツにおいて、最適なサウンドを選択できるサウンドチューニングオプションは、様々な用途で使えるスティック型USB-DACアンプでは本来、必要不可欠です。「GO bar 剣聖」はそれらを備える唯一無二の存在なのです。
◆ 高剛性のステンレスを採用した特別な筐体と便利なLED表示
多くのスティック型USB-DACアンプは、接続したソース機器上のソフトウェアでボリュームを調整するのみで、DAC機器本体でのコントロールはほとんどできません。
「GO bar 剣聖」は違います。スマートな合金製の筐体には、正確なボリューム調整用の物理ボタン(ソース機器のボリューム機能と同期/非同期選択可能)があります。
縦に並んだLEDは、再生中のフォーマットとサンプルレート、そして「XBass+」と「XSpace」のどちらかが有効であるかを示す便利なガイドとなっています。
「GO bar 剣聖」は軽量なアルミ合金筐体ではなく、EMIシールドを強化するために、堅牢性を重視した高剛性のステンレス筐体を採用。
ヘアライン仕上げの筐体は質感の高い外観に仕上がっています。
「GO bar 剣聖」にはエイシンクロナスUSB-C入力があり、反対側に2つのヘッドフォン出力があります。
1つは4.4mmフルバランス出力で、バランスケーブル/プラグを備えたヘッドフォンを接続すれば、GO barのバランスオーディオ回路を最大限に活用できます。
もう1つはiFi Audio独自の「S-Balanced」テクノロジーを採用した 3.5mm出力で、通常のシングルエンドジャックと比較して、ノイズとクロストークを約50%カットしています。
どちらの出力も金メッキが施されており、長期間にわたって嵌合品質を維持します。
◆ 「GO bar 剣聖」の主な特徴
・JVCケンウッドの「K2HD」を搭載し、周波数帯域拡張処理により最大100kHzまでの高域成分を復元することで、最終的にオリジナル・マスターに迫る音質を実現
・強化された電源とクロック回路により、オリジナルのGO barを凌ぐ音質を実現
・EMIシールドを強化するために高精度のステンレス製エンクロージャーを採用
・ポケットサイズのハイレゾ対応USB DAC/プリアンプ/ヘッドフォンアンプ
・左右対称のデュアルモノ出力段を持つトゥルーバランス回路設計
・2系統の超低ノイズ・ヘッドフォン出力(4.4mmフルバランス、S-Balanced 3.5mm)
・iEMatchとTurboパワー・チューニング - 高感度イヤフォン、あるいは低能率ヘッドフォンにそれぞれ最適な出力調整機能
・先進のハイレゾデジタルオーディオに対応。PCM32bit/384kHz、DSD256、MQAフルデコードに対応
・4種類のデジタルフィルター、XBass+、XSpaceアナログ処理モード - 音楽とヘッドフォン/イヤフォンの特性に合わせてサウンドを調整可能
・精密なボリュームコントロールとフォーマット/サンプルレート表示LEDを備えた堅牢かつ軽量な合金製筐体
・Android機器やUSB-C搭載のPCやMacでも使用できる「USB-C OTGケーブル」「USB-C→USB-Aアダプタ」が付属
・GO bar 剣聖と接続ケーブルを収納できるポケット付きレザーケース付属
・自宅、移動中、オフィス、どこにいてもセンセーショナルなサウンドを楽しむことが可能
・竹の稈(かん)の模様を生かし、装飾を施した化粧箱を用意
◆ 担当者より
ついに、ポータブル USB−DACに「K2-HD」が搭載されて発売されました!!
有線の高品質イヤホンをこよなく愛するユーザー待望の製品と言えるのではないでしょうか。
K2技術は日本ビクター(JVCケンウッド)と、ビクター音楽産業(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)のビクタースタジオが共同開発した技術。元々は「K2HD PRO MASTERING」がスタジオのマスタリングのため開発された技術ですが、オーディオ機材の再生音質の向上にも使用されるようになったわけです!
波形の補正など、技術的な側面もさることながら、ビクタースタジオエンジニアの最高の耳によって試聴チェックを繰り返して開発された巧みの技が生きている技術。日本の高音質化技術の代表的な例と言える特別な技術なので、型番に日本語の「剣聖」と名付けられています!
「GO bar」の高音質にも驚きましたが、「GO bar 剣聖」は更に高音質を実現しているとの事で楽しみですね!!
一見すると大きく変わっていないように思いましたが、重さが「GO bar」の28.5gから「GO bar 剣聖」では65.5gと倍以上の重量となっていて筐体は大幅に強化されています。基板の細部を比べてみても高品質な部品が積極的に採用されており、細部にわたりファインチューニングで磨き、研ぎ澄まされた製品に仕上がっています!